一晩でいいので温泉使っていいですか?
津島が獣を追い払い、ライフルの出番はもう終わりだろうと、プラグちゃんに預けたライフルも回収して背負い袋にしまおうとしたと津島。 そして方やプラグちゃんもそろそろ身体が疲れたのか、口元に手をあててあくびをしていたその時だった。
ーーコンコン!ーーー
こんな夜中に小屋の
扉をノックしてくるやからに対してあくびをしていたプラグちゃんは息を呑むように硬直。
さらに津島は背負い袋からライフルと交換するようにハンドガンを出してプラグちゃんとあたしに向けて唇に人差し指をたててサインを送る。
ハンドサインで言われなくてもわかる。
津島が音もなく、体制を整え入り口に向けてハンドガンを向ける。
「こんばんはぁ~誰かいますかぁ~?」
扉の向こう側からの声。
津島はアイコンタクトでアタシにメッセージ。
わかってるわよ!
「は~い!」
と、呑気に返す。
「ちょっと道に迷ってしまって、一晩でいいので温泉使ってもいいですか」
!??
この場合、道に迷ってしまって、一晩泊めてもらえますか? のはずだけど……。
津島が顎を振りアタシに扉を開けるように指示。
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