コレだけ渡しとくとか言って渡されたけどこれだけのものじゃないですよね?

……。

『朝立にはあれは無理かもしれないな。 まぁないよりましかもしれないからコレだけ渡しておく』


 と、あたしに手渡されたのはハンドガンという類いの拳銃とマシンガン。


 拳銃ならなんとか使い方わかるけどマシンガンってなに? 使い方わからないんだけど、こんな物騒なもの、ねぇ……。 

拳銃とマシンガンの本体と一緒に使うとための弾丸もまた大量に渡される。


自分の身は自分で守れと云いうことらしい。

 よくよく考えてみれば、それもそうだ。


あたしにとってはピアノがあれば基本なんでもできるし、この世界に来たならピアノでなんとかなるだろうと思っていた。


 エーデル島ではそれだけでなんとかなったし、比較的安全だった。


だけど、今回のように獣に囲まれたり、何らかの命の機器に陥った時の自分の身を守る術がないことを痛感。


 でもさ! でもさぁ!

 いきなりこんな物騒なもの渡されてどうしろって言うのよ?


  使った事も無いし使い方もわからない! せめてナイフとかさそういうのはないわけ?


 そんな事を考えていた時だ、

 コンコン!


 小屋の出入り口から扉を叩く音。


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