異世界の定番といえばポーション!
ドサッ!
津島が背負い袋を足元に下ろす。
チャリン! チャリンと背負い袋の中身に入っている金属同士がぶつかる音が聞こえ、その中に手を突っ込みガサゴソと手探り。
「異世界転移といえばコレだろ!」
と、先端の細い小瓶を取り出す。
「旅商団の人にもらった体力回復のポーション!」
と、旅商団! と聴いてあたしは真っ先にスワップ旅商団のことが頭によぎる。
日陰だけど、光沢がヤバい透明な容器。
手に取ると、その質感と触り心地はガラス製でひんやり冷たい。
よく見ると中身がキラキラと光り、容器の中でちゃぽちゃぽ揺れている。
現代では各種栄養材やエナジードリンク等があるけど、それらと違って異世界のこういった飲み物、ファンタジー系のマンガやラノベ、ゲームではこれらの物を飲むだけで傷が回復したり状態異常も回復。
さらに瀕死の状態でも完全回復するものすらあるし、死人すら甦らせるという飲み物やらアイテムもある。
ハッキリ言って怪しいの一言。 そんな物が存在するとしたら、現実的に考え合成ドラッグや麻薬の分類。
そんな怪しいもの飲んだらと考えると、飲むのを躊躇ってしまう。
「やっぱ、すげぇ! 異世界のアイテムはチートだぜ!」
封をしてある小瓶の飲み口をパキッと折り、開封してラッパ飲みのように口に含んでポーションとやらの飲み物を喉をならして飲む津島。
あたしの隣、津島と挟まれながら一方のプラグちゃんもポーションの飲み口をポキッとへし折り口にする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます