男共にピアノの鉄槌!
男共はすでにできあがりあたしのリズム通りにあわせて動いている。
…………。
……。
タイミング的には今だ。
一度音を作り響かせると
両腕を振り上げ殴りつけるように鍵盤を弾く!
ーーДωξⅢ∥∥σ!ーー
高音と低音が入り交じる強烈な不協和音が発生。
直後に全ての男共が腰が抜けたように膝から崩れ落ちる。
「ちょっとー! あんたたちぃ~! ピアノの練習に来たのかしら? アリアの演奏を聴きに来たのかしら? それともばか騒ぎしにきただけなのかしら?」
2人掛けのトムソンチェアから立ち上がり手のひらをパンパンと叩き崩れ落ちた男共の中心へ。
自分達が何故崩れ堕ちたのか理解出来ず目を白黒させている。
「い~い!? なんでもいいけど、あたしとアリアがきたときは二度とこんなことしないでちょうだい!! それとも、もう一発行こうかしら?」
あたしは腰に手を当てて男共を見下ろすように腰を折見下すように睨み付ける。
「ひぃぃいつ! 申し訳ありませんでした!」
男共が声を揃えて謝罪。
あたしは男共に踵を返して元の位置、トムソンチェアに座りアリアの演奏を引き継ぐ。
アリアの持ち曲に自分のアレンジを加えて鍵盤の上で指先を踊らせる。
ほんのちょっとピアノに無理させてしまったけど、鍵盤の上で指を踊らせながら、全ての鍵をチェックして演奏の再開。
大の男がぶつかった衝撃にも耐え、あたしの不協和音にも耐えたこのピアノは
ヌードバーのピアノや共鳴の搭にあるピアノと比べると雲泥の差はあるけど市井のピアノより少し頑丈という程度。
一切本気はだしてない。
あたしが本気を出したら腰が砕ける程度じゃすまないとだけはいっておこう……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます