ピアノで人を操るのは催眠術みたいなもの
でもいくら頑丈と言っても大の大人がぶつかれば、頑丈なピアとはいえ壊れるところは壊れてしまうし、その衝撃で調律が狂ってしまう場合もある。
集会所に集まっていた男達がアリアの生演奏を聴きに来ているような状況が一転、男共の撲る蹴るのランチキ騒ぎとなる。
こんな状況となっても男共はアリアの演奏に支障かないように留意しての乱闘。
だが、一人の男が誰かに蹴り飛ばされてぶっ飛びピアノに直撃する。
ぶつかった衝撃でアリアの演奏していた音色に一瞬の歪みが発声する。
こういった騒ぎになったら理性が飛んでしまうのは仕方ない。
だけど、だけど!
あたしは我慢の限界を迎え、アリアと強制的に演奏を変わる。
ー♪♪♪♪♪~♪♪ー
はじめはリズミカルに音色を奏でながら男共の乱闘にリズムを合わせる。
低音から高音まで鍵盤を叩き音を奏でる。
しばらく単調な同じリズムが鳴り響くけど、音楽には人の感情だけでなく動きにも影響がでる。
洗脳や催眠術の類いと思わせる部分もあるかもしれない。
だけどあたしがやろうとしているのは全く同じだけど、全然違うこと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます