男達がひしめき合う場所ではやっぱりこうなる
込み上げてくる胃液をなんとか抑えていた時だ。
ードン!ー
肉が肉を叩くような鈍い音、その直後に「いてーじゃねーか! てめー!」
「あ゛ーうっせぇわ!何がアリアちゃんを海に連れてきてぇだ! 海は、俺達の、聖域だッ 女なんか入れる分けねぇだろぅ!」
どうやら、アリアを大海に、連れ出したいという男と、仕事熱心な男が意見をぶつけあいケンカがはじまったかのようだ。
「まぁまぁ。落ち着けよ、ダイア!」
ードゴン!ー
「ヘブシッ」
勤勉な男を宥めようとした男が逆にとばっちりを受けて殴られる。
「あぁ!?てめーやりやがったな!?最近はワームしか釣れねぇとかいいやがってシャッキーばっかり大量に、あげてる癖に調子に、のってんなよ!?」
「あ゛ぁん!うっせぇわ!」
ードブスッ!ー
どうやら二人の揉み合いを止めようとした男も巻き込まれ衝突がはじまる。
「このハゲ!だまれ!」
「うるせぇ! マゾコン」
男達の、暴走が波及し瞬く間に広がる。
こうなったら止めることは不可能だ。
「おまえのかぁちゃんでーベそっ」
「サノバァビィィッティィ!」
ードゴオッ!ー
ーバキィッ!ー
ーブシャアァァ!ー
乱闘がはじまり、周囲で、嵐が発生していると云うのに、アリアは我関せず
嗅覚だけでなく聴覚までもシャットダウンしている様子。
だけど、このままじゃヤバいのは言うまでもない。
この乱闘はピアノ周辺を避けるように騒がれてはいるのだが、突き飛ばされてピアノに衝突、もしくはアリアやあたしにぶつかるかもしれない。
まぁ、基本ピアノというのは多少頑丈にできているとはいえちょっとした衝撃は避けたいところ。
ーードン!ーー
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