第16話 出会いの森

私、なにしてるんだろう

人間と関わりたくないから

レモンが、狐がしてくれたのに。


そもそも、カイを助けたのが間違いなのかもしれない

社会不適合者は、森で暮らしてればいいんだ。

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深夜になった頃、カイ達は


「おそい、ルアナさんがおそい」

カイが言う。


「遅くてもいいだろぉ

ルアっちも立派な魔物なんだし

やりたい事があるんでしょお」

コアが床に寝転びながら言う。


「そうですけど」

「それに、ルアっちも

子供なんだしぃ、いいでしょお」

コアが言う。


「でも、胸騒ぎがするんです!」

カイが胸に腕を置いて言う。


「おっ、恋か?」

コアがニヤニヤしながら言う。


「ちがいます!」

「…ちょっと行ってきます!」

カイがダッシュで向かった。


「子供だねぇ」

コアがカイを見て言った。


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僕は、カイ

友達は、魔物しかいませんでした。

僕は、人間が嫌いでした。

でも、仕事は、しないといけません。

人は、なんで魔物を倒すの?

なんで、敬語があるの?


  僕は、なにも知らなかった。


そんな時、ルアナさんが現れた。


ルアナさんは、知らない事が多いのに

何故か、変な事を知っている事もある。

おかしいなと思った。


「雨…」

雨がふり、カイが走りを止めて言った。


あの森なら!


カイがルアナと出会った森が

脳をよぎった。


「ねぇ聞いた?ギルドの魔物が子供を食べたって」

通りの街のおばあさんが言う。


る…ルアナさんが?

子供を食った?

いや、そんな事ルアナさんは、しない。


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カイが森に着いた。


この辺だ

ルアナさんと会ったとこだ!

そうするとカイが茂みを探す。


…いない。

そこら中探したのにいない…。

…ルアナさんどこにいるんだ。


ガサガサ


草むらの音がして

その時、あの時のイノシシが現れた。

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