第11話 すべき事を知った
男は、燃えていたが逃げてしまった。
いつのまにか、本当の雨が降っていたらしいだった。
そして私は、視界がぼんやりしていた。
安心したらどっと疲れが来た。
ねむい…。
ルアナが倒れた時
草むらからまた音がした。
「…やっぱり、ユニークモンスターだったか…!」
巨大な斧を持った男が出て来た。
あっ、これ…おわったな
せめてカイを…。
カイの方を向き手を延ばす。
「どこに、売ってやろうか。」
斧男がこっちに来た。
…動けない、体が重い
ごめん…レモン、私が違う世界だったらなとか言ったから
…でも後悔は、してないよ
この世界は、楽しいから
私の力不足だったから…
あっ…火薬の匂いがする…爆発されるのか…。
その時ぼんやりとして、コアがいることに気づく。
「…コアさん…?」
「どっかぁん!!!
さてさてぇ?
友達に傷つける、アンチにわぁ?
爆弾あげちゃう…!」
袖から出した爆弾を投げる。
「…!」
斧男が驚く。
コアがルアナを撫で、だんだんコアがちっちゃく、獣の姿になっていく
「ルアっち!寝てていいよ!」
そういうと
私は、まぶたをとじた。
「…おやすみ、ルアっち」
コアがルアナを撫でながら言う。
「お前…生きていたのか…」
斧を構えながら男が言った。
「おやおやぁ?怖気付いたのぉ?
…それってぇ〜ザコなんじゃないのぉ?」
コアが完全に獣の姿になって余裕そうに言う。
「…殺す。」
「怖ぁ〜い!」
男が斧を振り、コアが横に避ける。
…ルアっちに攻撃がいかないように気をつけないとね
ヘイトは、だいぶ向いたでしょ…
異界では、これをメスガキって言ったっけね…
「…こんな狭い森じゃスキルも使えないだろ」
男が斧を振り、コアがバックステップで避ける。
「…芸術は、爆発だよ」
コアの雰囲気が代わり完全な獣になり服が落ちて男の目に写ったコアの姿は
尻尾が二つ見え、眼には、空のような綺麗な色をしており、その姿は、まるで
猫又のようだった。
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同刻。 ルアナ就寝
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いつぶりかな、深く寝たのは。
…コアさんが信頼をおける方からなのかな。
信頼か…。
小学の頃はオッドアイだからと
仲間外れにあっていた。
…だから、レモンといた
レモンは、私の宝物だった。
かけがいのない、親友。
私が困ったら、助けてくれた
レモンが困ったら私が助けた。
だけど今は、いない。
この異世界に来て
一番の損失感は、レモンだった。
だけど、カイに会って、いろいろな事を助けてくれた。
個性豊かな人たちがいて。
狐なのに、優しくしてくれた。
異質な存在なのに優しくしてくれた。
だから、カイが倒れた時の損失感が
誰かの手によって、倒れた事で
損失感が怒りに変わったんだと思う。
まるで、レモンと会えなくなった時のストレスもあったんだと思う。
そして、何かがキレたその時、スキルの使い方が
なぜか頭で響いた。
それが、レモンだとなんとなくだけど
すぐわかった。
レモンは、この先会える。
そんな感じがした。
だから、私は
『異世界で大切な何かを探す。』
これが、今、私の『すべき事だ』
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