第10話 狐は、怒りを覚えた
「じゃあ、さっそくだけど、そのジンジャを作るから
ルアっちはそこらへんで遊んでていいよぉう」
コアが、空間から木を出して言った。
「いや、私も手伝うよ。」
ルアナがコアが隣に行き肉球をわさわさする。
「いやいや、ここは、職人に任せんしゃい」
木を持ちながら言う。
そっか、コアにも職人のこだわりがあるのかな。
「ルアナさん、にげますよ!」
カイがルアナを掴み走る。
「へ?」
「よっしゃぁあ!爆発じゃあ!」
そういうと、コアが爆発をする
あれ…私、一応ここ守るんだよね
ありゃあ…さーせん、グレープ。
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5分後
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遠くまで来たなぁ
爆発の音がそんなしない。
「ひどかったですね」
カイが息を切れながら言う。
「そ、そうだねぇ」
私は、カイをぽんぽんしながら言う。
あれで、本当に家できるのかな。
「でも、いい家は、できると思いますよ
腐っても建築士なんで」
「えぇ…あれが?」
ルアナが問う。
「街の城を作ったのコアですから」
「えぇ!?」
私は、驚いた。
ま、まじかぁ…すご…
というかいつか街、爆発しそぉ…。
「これからなにします?」
「なにしよっかぁ…」
ルアナが座って言う。
「せっかく神秘の森に来たんですから
幻の木の実(ビジョンフルーツ)でも探しますか?」
「なに!?それ!」
ルアナが目をキラキラさせながら言う。
「世界五大美味の一つですよ、それがこの森にあるんですよ」
五大美味っ!?
…あんまり美味しいもの食べてこなかったから…やばい…とてつもなく食べたい。
「ど、どこにあるの…!」
よだれを垂らしながら言う。
「それがわからないから幻なんですよ…!」
「はっ!確かに…!」
ルアナが正気を取り戻す。
「じゃ、そこら辺探そうか…!」
「そうですね」
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私達は、そこら辺を探して周った。
「ないっ!!!」
「それならいいですけど、魔物もいないですね」
確かに…なんでだろ、魔物というか生き物の気配すらない…
「なんていうか、不気味…」
その時、冷たい雨が降った。
「おっ、雨じゃん!」
ルアナが喜びながら言う。
「…そうですね」
バタッ とカイが倒れた。
「カイ?」
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カイが急に倒れた。
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雨の音が鼓動と一緒にうるさくなっていく
カイは、口から静かに血を出し
寂しく静かになっていく
「そんな所で寝たら風邪ひくよ…?」
ルアナが震えながら言う。
本能が言ってる、これは寝ていない
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死?
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ぽっかり穴があいたような
そんな感じがした。
その時草むらから、1人の厳つい男が出てきた。
「標的をやりました、では、連れて帰ります」
その男が何かを言った。
…は?
私は、言葉では、表せない感情を覚えた。
そして、静かさが消えていく。
あいつがやったの………?
いみわかんない…。
なんで…?
カイが?
「はい、魔物も処理します」
その時男が私を見た
私は、涙を流さなかった
流せないからじゃない
…慣れてしまったからだ
…そう思ってた。
ルアナの目から涙が溢れる。
「こやっ…」
男が私に近寄るたび、涙が溢れてくる。
「おとなしくしていろ」
死ぬ事を恐れている訳じゃない
頭には、カイの心配で埋まっていた。
大切な人じゃない…
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この世界も弱肉強食
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…友達(カイ)を助けたい。
その言葉を思った時なにかキレた音がした。
「人間…返せ…!」
ルアナの雰囲気が変わった。
「魔物が喋った!?」
男は、驚いた。
突然ルアナの頭に流れた言葉。
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臨機応変(ミクリテッド)
声変(ボイスチェンジ)
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子供みたいだとか
言われてもいい。
だから、今は…!
ルアナが咆哮をする。
「なぜ、毒の雨をくらっても倒れんのだ!」
…なるほど
毒耐性のおかげで
“私は” 倒れなかったのかな。
「こ、この!水の刃(ウォーターカッター)」
無闇に飛ばす。
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スキル、幽霊
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ウォーターカッターが
ルアナの体をすり抜ける。
幽霊だから、効かないよ。
ルアナが近寄る。
「く、来るな!」
怖がり引くと男は、こけてしまった。
「立ち去れ。」
ルアナが威圧をする。
「わ、わかった!なんもしないから!」
その時ルアナが腰を据えた時だった。
…と思ったか!
精神喰い!」
黒いものがでて、不意打ちをしようとしたその時だった。
だと思ったよ。
「狐火(ディスガイス)」
ルアナが目を瞑った。
男は、無慈悲に
雨が降っていたのに
良く燃えた。
「あちっえっうっうわぁぁぁぁあ!」
激しく燃えていた
ルアナの涙も水蒸気となって。
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