第6話 ギルドでの戦闘

あれから私は、ギルドの雑用依頼を受けていた。


私、何してるのだろうか

草むしりとか、学校のボランティアが懐かしいなぁ…。


ルアナが懐かしんでると草むらから1人の冒険者が出てきた。


「魔物だ!」


また、冒険者だ…

ってい!


ルアナが冒険者を殴り飛ばした。


「ぎゃぁぁぁあ!!!」

冒険者が飛ばされた。


なんか肉体強化とか言うスキルを

雑用してたらゲットしたんだよなぁ。

…それにしても、なんやかんや異世界を楽しんでいる自分がいる。


「…こんなもんかな」

袋を持ってギルドに向かう。


門番の人には覚えられて、ギルド証明のおかげで、楽に入れるになった。

リアナさんは、モフモフの虜になってしまってるし

あと、お金も増えたし

…狐、案外良いかも。


ギルドの扉を開けると。


「さっきの魔物!」

さっきの冒険者がいた


げっ…!さっきの冒険者

どうしよう…。

…殴るか


「おい、魔物、勝負しろ!そしてまけたら、俺のペットにしてやる」


なんだこいつ、うざいんだけど…


「ルアナさん、ギルド内はダメですよ!」

リアナが言う。


…じゃあ、どうしようか



うるさいなぁ…

そして、なんで上から目線?

…でもそれがらくそうだし


「こん!」

頷いて外にでようとする


「ルアナさん!?たしかに中はだめですけど…」

リアナが止める


「こん?」

ルアナがなぜ?と言う顔をする。


「毛が汚れちゃう!」


そっちかぁい!


「おい、クソギツネ!おじけついたか!」


その冒険者が私に指を差し言うとリアナがイラついた顔をした。


挑発のつもりなんだろうけど、前の世界より、マシだし。


ルアナが言いかけた時リアナが


「ルアナさんなら、勝てます」

リアナさんが私の後ろに来た。


「なんだよ、お前は、関係ないだろう」

冒険者が言う。


「私が立ち会い人をやります」


タチアチニン…?

マジで?

ヤルキ?


「これも、経験ですから」

私を抱き上げて言う。


り…リアナさぁん?


「ぶっ殺してください♡」

ニコッとしながら言う。


怒ってるーッッッ!!!


________________________________


五分後。

________________________________


「では、ルアナちゃん対タロウさんの勝負をはじめます。」

ギルドの外の広場に出てリアナが言う。


タロウ…!?日本人かな…

あとで話しを聞くしかないかな。


というか、まだリアナさんキレてる…!


「開始!」

リアナさんが手を上げた。


…!始まった…!

相手は剣、私は武器持ってないのに…!


「水刀(ウォーターカッター)!」

その時水の刃が飛んできた。


…!?

今の、1ミリずれてたらきられてた…!


ルアナが距離を取る。


「水刀乱(ウォーターカッターラッシュ)!」


水の刃をとばし、タロウが一気に畳みかけた。


やばい…!避けるのに精一杯だ…!

炎でなんとかできるわけじゃないだろうし…!

水とは、相性最悪だろうし…

闘う手段…殴るしかないのに…!

近寄る事が、できない…!


あの時は、不意をついたからだったんだ…!


「どうしたんだ?このままだと切り刻まれるぞ?」


タロウがニヤけながら言う。


わかってる…でも手段が見つからない!

…こうなったら、一か八かで突っ込む!


「切られたいみたいだな」


そう言うとタロウは、構えた。


「水刀乱(ウォーターカッターラッシュ)!」

タロウが、攻撃をした。


もうその攻撃は見切った…!

ルアナが避けて前に行く。


「なら、これならどうだ!」


タロウが攻めて来た。


攻めてきた!?

まぁ、そうか剣使いだもんね


「氷(フリーズ)」


タロウが手をかざすとルアナの足が凍った。


足が凍った!?


そうするとタロウがルアナを切り刻もうとする。


あっ、やばいこれおわった…


その瞬間だった。


あれ?


「斬ったはずなのに

なぜ、刀がすり抜けるんだ!」

タロウのふりかざした刀が、ルアナの体をすり抜けた。


…いや、わかんないよ

なんかそう言うスキルあったっけ?


赤の人魂が炎をだした。


氷を溶かしてくれてる…!

かなり、ありがたいな


「おい、聞いてんのか!」


タロウがうるさく言う。


聞いてなかったよ

というか、攻撃が当たんない時点で

もう、防御とか体力とか関係ないじゃん

…あれ、負ける気がしなくなってきた。


「ひ、一つ提案しよう」


おどおどしながら言う。


勝てる気がしなくなったんだなぁ。


「ここは、休戦という事で、どうだ…?」

汗をかき言う。


めっっっちゃ、足震えてますが

でも、何もなく休戦っていうのもなぁ

条件付きの休戦にしときたい

でも、人間語話せないからなぁ…。

…カイがいればなぁ


「ルアナさん!?」

観客の方から声がする。


まさか、この声は…!


「なんで、冒険者と戦っているんですか!」

ルアナが振り向くとカイがいた。


「いや、ちょっと戦いを申し込まれちゃって…」

「本当なにしてるんですか…。」


「あはは…そうだ、カイ」

ルアナがカイに問う。


「なんでしょうか?」

「そこの、冒険者にこう伝えてくれる?」


________________________________


三十分後

________________________________


私は、条件を伝えた。

内容は、こうだ

私は、休戦にする代わりに君の事を教えてくれないかと伝えたら

タロウは、こう言った。


ニホンという地方から来た

おそらくだが、異世界人が家系にいたと推測できた。

その後、タロウの好きな食べ物などのいらない情報まで言ってくれた。


というか…

何故、上から目線で言葉を返して来たのだろうか…。

あと、地球から来た人って他にもいたのか

わからない事が増えたなぁ…。


私とカイは、あの後あの場を離れ道を歩いていた。


「…ルアナさんって人間染みてますよね」

カイが言う。


「なんの事…?」

ルアナが言う。


「…いや、狐なのに人間のような気がして」


怪しまれてる!?


「そ、そうかな?」

隠しながら言う。


「…とても面白いです」

カイがボソッと言う。


「面白い…?!」

ルアナが言葉を拾う。


「はい!生物翻訳の仕事をして

様々な魔物を見てきましたけど

ルアナさんみたいな魔物は久しぶりです!」

カイが言う。


「そ…そっかぁ」

私は、引きながら言った。


ん…?久しぶり?

そういえば王もギルドに魔物が入るのは、他にも事例があるとか言ってた気がする。

もしかして他にもレモンに連れられて来た地球人が…!?

これは、探すしかない…!

まずは、魔物について知る必要があるかな。

 

そうするとカイにこう言った。


「カイ…魔物について教えてくれぇい!」

「魔物についてですか?」

カイが言う。


「そう、そういう情報も必要でしょ?」

「確かに…いいですよ!」


この時、私は知らなかった、カイが

ものすごい魔物オタクだった事を…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る