第4話 王との接触

騎士に囲まれた私は、捕まってしまい

今、地方の王とやらの城の王の部屋

王の目の前にいます。


「見たことない種族…

個的魔物(ユニークモンスター)か」

王が言うとルアナは頷いた。


私は人間と喋れないからなぁ…

ジェスチャーで話さないと…。


どうやら、王が兵士に何かを聞いているようだ。


「どうして、街を燃やした?」


それは、盗賊に襲われたからだけど…

話せない!


「話せないか…翻訳者を呼べ。」


翻訳者…!?

そんな人がいるのか

どんな人だろう…。


「失礼します。」

扉を開けて入って来た。


「来たか、カイ」


カイ…?


聞き覚えのある名前がした。


「さっそくだが、この魔物の翻訳をしてもらいたい」

カイがこっちを見た。


「ルアナさんじゃないですか…!」

驚く。


「さっきぶりだね。」

ルアナがニコッとする。


「私語は慎め!」

兵士が言った。


「よいよい、では、さっそくだが…

何故燃やしたのだ?」

王が言った。


「えっと、盗賊に襲われて…」

おどおどしく言う。


「盗賊に襲われたらしいです」

カイが言う。


「…そうか、では、どうやって入国したのだ?」


「それは…。」

ルアナが戸惑う。


「従魔という事にして、入国いたしました。」

カイが助けたように言う。


「本当の従魔なのか?」

王が言う。


「…いえ…ちがいます」

カイが戸惑いながら言う。



「不法入国…街を燃やした罪があるという事か」


「はい。」

カイが言う。


あれ…?やばい?

というか、なんか王様…

なんか、こっちみてる?


「ふむ、一つ狐に問おう…

この国は…好きか?」


まぁ、どちらかというと綺麗だし…

ルアナは頷いた。


「そうか、そうか…

幸い、街には被害が及んでいなかったのでな…条件をのんでくれるのなら

無かったことにしよう」


「こん?」

ルアナが問う。


「ギルドに入る事だ」


ギルド入っていいの!?

でも、なんでだろう…

なにか王様にもメリットがあるとは思えない…。

狐の私が入っても

敵(まもの)を仲間に入れてるという事じゃないのかな。


「魔物をギルドに入れても大丈夫なのか?という顔だな」

王が言う。


…読まれた!?


「力のある 個的魔物(ユニークモンスター)を国防組織のギルドにいれたいのは、あたりまえだ」

王が言う。


言い換えれば、監視という事かな…

まぁ、あの火力は木のせいなんだけどなぁ。


「それに、魔物をギルドに入れる事例は、他にもある、問題はない」

王が言う


知的な魔物はいるということなのか。


「条件をのむか?」


…まぁ、罪をなくせるなら


王が問うとルアナは頷いた。


「良い良い、

では、自己紹介といこう

我が名は、草木地方(グリーンフォレスト)の地方王、ロルドイだ」

王が言う。


「私の名前はルアナ」


「私の名前はルアナ、だそうです」

カイが翻訳をする。


「では、カイ、ギルドに案内したまえ」

王が言う。


「承知しました。」


そう言うと私達は、部屋を立ち去った。

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