4.やっぱりタイトルで内容を説明した方が読まれるのか?
「web小説はタイトルが長くて説明的」と言われるようになって久しい。
タイトルだけを見てどんな内容かわかれば、やっぱり入りやすいのだろう、という理屈はわかるが、個人的には長いタイトルばかり並んでいると目が滑ってしまう。まだ老眼ではないけれども。
『○○の○○~ちょっと長いサブタイトル~』くらいなら、前半だけぱっと視認できるし、カッコいいタイトルなら印象に残る。
だが、『○○がナントカしてほにゃららになりました、でもああしてこうしてああなってこうなって~』みたいなタイトルだと、それだけで読むのに疲れてしまう。コンテストの中間発表などで、太字のゴシック体でそのようなタイトルが並んでいると、一通りスクロールして、何も印象に残らないままブラウザバックしてしまう。年寄りだからだろうか。
それはさておき、少し前、『社畜の王子様~異世界に来たけどスキルも何もなし!? あるのは大量の仕事ってマジですか!?』という作品を公開した。
異世界転生ものっぽく、そしてコミカルに見えるタイトルにしたつもりだった。内容はそうでもなくなってしまったが。
こちら。未読の方はよければどうぞ。↓
https://kakuyomu.jp/works/16817330669016078698
流行り物っぽく擬態したらPVや☆に影響があるかという実験がしたいという目論見もあった。これを書いている2024年8月20日時点で、☆25、♡190、ブックマーク数18、PV1043である。
アルファポリスに掲載した時は、割と読まれていたほうだと思う。あちらでは、カクヨムで完結させた後に、毎日同じ時間に予約投稿した。
アルファポリスは作品ごとのPVは表示されず、24hポイントというシステムがある。その時間帯にどれくらいの人に読まれているかという指標で、同じ日でも時間によって変動する。
この24hポイント、見かけた検証記事によると、一人に読まれると7ポイント付き、一定以上でボーナスが付くらしい。だが、ポイントの仕組みは公開されていないので、確かなことは言えない。
そして、24hポイントが1500ポイントを超えると、出版申請というものができる。書籍化が約束されるようなものではなく、あくまで出版会議にかけてもらえる、というだけらしいが。
『社畜の王子様(以下略)』は、見た限りで、最大1700ポイントほど獲得していた。出版申請ができるラインだが、書籍化するには短いし、出版はされないだろうから申請はしなかったけれど。
完結後しばらく経っても、他の作品より圧倒的に読まれていたので、擬態した効果はあったのかもしれない。
カクヨムでは母数が少ないので何とも言えないが、他の作品より読み専さんのフォローが多い気がする。そして、完結後も時々読まれ、PVは1000を超えた。同じくらいの長さの中編、『王女様は妄想がお好き』がPV690ほどなので、比べると読まれている。比較対象がこれしかないので、何とも言えないが。
だが、☆が少ない。『社畜の王子様』は☆25、『王女様~』は☆60。何がこの差を生んでいるのか。
もう少し分析してみよう。
『社畜の王子様』は、全二十話で、第一話のPVが118、最終話のPVが58だった。だが、二話以降のPVはだんだん落ちていき、一番少ないのが十二話目の29。その後何故かやや右肩上がりになって、最終話のPVが58という結果だった。
『王女様~』は全十話、第一話のPV116、最終話が73。こちらも中間のPVがやや落ちて、最後に向かうにつれて回復傾向にある。グラフにすると谷間ができる。
なんでだ。最初と最後だけ読む人がいるのか、特定の箇所を読み返している人がいるのか。わからない。話数にも差があるから、単純に合計PVを比較することもできないし。
☆の数を気にすると、つまらなかったのかなあと思わざるを得ないが、読み専の人は評価を残さないらしいので、これも何とも言えない。PVだけ見れば、まあまあ読まれている方だが。
……何が言いたいのかわからなくなってきてしまった。
まあ、異世界転生っぽく見せかけて、タイトルを長くした効果は、多少あったのかもしれない。
しかし! 評価を気にするとやっぱり疲れる。
私のようなへっぽこ物書きは、上を目指しつつも、自分の書きたいものを表現できるよう、地道に精進していこうと思うのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます