第6話 お二人ともコーヒーがお好きで。

赤田はあいがどこでコーヒーを飲んだのか、という話ではなく(例の)きつねのお守りのことが気になった。


「あい、お父さんと昔、いや、お母さんとあいの3人で温泉にいっただろう」ポケットから半分に割れたお守りをだした。


「壊れちゃったんだ」


あいはそのお守りをみると、「ちょっと待って」と赤い小物入れをとりだした。


「あれ?」ひょんな声をだした。「壊れている」見てみると赤田のと同じようにあいのきつねのお守りも二つにわれているのだ。


赤田とあいは、なんでだろうと顔をよせるのだった。


「やっぱりお母さんより、お父さんが好き!」

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