第43話 シゴトオワリニ

本日の勤務終わり!

今日は、久しぶりに仕事終わりに梨乃と菜月とご飯を食べに行く予定。

「松本さん、お疲れ様!仕事慣れた?」

『矢崎さん、お疲れ様です!はい、少しずつ慣れてきました。』

意外と、気にかけてくれてたんだ。

シフトで、茉里奈と被ることは少ない。

「良かった!前より、楽になったでしょ?」

『そうですね。でも、まだ職員関係が難しいです。』

「だよね〜(笑)今度、休みが合う日に遊ぼうよ!」

誰にどこまで何を話していいのか分からない。

グループホームと違って、利用者との関わりがない分、職員同士の関わりが多い。

『いいね!私も、久しぶりに茉里奈とお出掛けしたい!』

「じゃあ、決まりだね!またLINEするね!」

と言って、別れた。

うーん…。

職場の人とは、あまり深い関係になりたくない気がする。


梨乃と菜月が待つお店に到着。

「「こまち!久しぶり!」」

と、2人に声を掛けられた。

『梨乃、菜月!久しぶり!元気にしてた?』

と、声を掛け席に座る。

「うん、元気だよ!こまちは?」

と、言ってくれる梨乃。

一方、菜月は…

「やっぱり、こまちがいないとつまんないよ〜!早く戻ってきて〜。」

と、抱きついてきた。

酔ってる?

『私も戻りたいけど、1、2年は無理だよー。みんなはどう?』

と、抱きついてきた菜月を撫でながら聞く。

「貝瀬は相変わらずだよ。本人には言わないけど、アイツの仕事は信用できない。」

と、パッと離れて言う菜月。

「櫻井さんが、こまちに会いたがってたよ!シフト見ながら、早く会いたいなあ。ってよく言ってるよ。」

と、梨乃。

貝瀬さんが相変わらずなのは分かる(笑)

勤務時間中なのにLINEがしつこいもん。

『まだ異動して1ヶ月も経ってないのに(笑)でも、会いたいって思ってもらえるのは、とっても嬉しい。』

「こまちは、櫻井さんに会いたくないの?」

と、私の顔を覗き込んで聞いてくる菜月。

『会いたい!でも、なかなかシフトが合わないの。』

「じゃあ、私達みたいに夜ご飯誘ってみれば?こまちは、お酒飲まないから、帰りは櫻井さんを家まで送ってあげればいいじゃん!」

と、梨乃からの提案。

そうだ!その手があるじゃん!

今度、誘ってみよう!

『そうね。誘ってみる!』

「櫻井さんが、遅か入りだったら中番の帰りとか来れる?」

『うん、行けなくはないよ。その日の出勤者によるかな。』

貝瀬さんには、絶対に会いたくない。

「昼間来るなら、私達3人の時においでよ!」

『うん、調整してみるね!夜勤助手の日の午後とかね。』

夜勤明けでってのは、元気があればの話だけど。

「夜勤明けと助手明けの日は無理しないでね?ちゃんと休んでから来てね。」

と、心配してくれる梨乃。

その後も、いろいろ近況を報告し合う。

「あっ!ねぇねぇ、茉里奈元気?」

と、思い出したように言う菜月。

『うん、元気だよ!茉里奈も梨乃と菜月に会いたがってたよ!』

「本当?!じゃあ、今度4人で休み合わせて遊ぼうよ!」

と、菜月からの提案。

「『賛成!』」

私も梨乃も賛成だ。

ちょうど2人ずつ別れてるから、希望休被ってても変更しなくていい。

「こまち、茉里奈のこと誘っておいてね!」

と、梨乃に言われた。

『もちろん!』

「あっ!そうそう、来月から櫻井さんからシフトもらってね!」

会う口実にもなるでしょ?と続ける菜月。

『そうしようかな。でも、2人も分からないと遊べないでしょ?』

「大丈夫よ。アプリのシフト送ってもらえればいいから!」

『そっか、ありがとう!』

たぶん、2人にとって、私と茉里奈以外のシフトはどうでもいいんだと思う。

だったら、初めから私だけのシフトをスクリーンショットで送った方が早い。

「どういたしまして!私達は、2人のこと応援してるからね!」

「いつでも、相談してね!」

2人は、本当に強い味方だ。

2人が一緒なら大丈夫な気がする。

「今日は、この辺で解散にしようか!明日も仕事でしょ?」

『今日は、ありがとう!絶対、そっちに遊びに行くね!』

「待ってるね!茉里奈にも伝えておいてね!」

と、言って解散した。

4人で休みを合わせて遊ぼうなんて初めてじゃない?

すごく楽しみ!

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