第41話 ナツノデート3

水族館へ行って、たくさんの魚やクラゲなどの生き物を見た。

ペンギンやアシカ、イルカも見てとっても楽しかった。

お土産ショップで、ペンギンのデザインのお箸とスプーンのセットを買った。

大輝さんに、ストラップとかお揃いにする?って言われたけど、付ける所が分からない。

お互いに仕事用のペンケースに付けたら、即バレしそうだからやめた(笑)

「こまちちゃんって、お弁当自分で作ってるんだよね?」

『うん、作ってるよ。』

「あのさ、たまに勤務が被る日に、お弁当作ってほしいな?」

『うん、いいよ。じゃあ、大輝さん用のお弁当箱買わないとね!』

アパートには、私用のお弁当箱しかない。

男性が使えそうなデザインのものはないから、買わないといけない。

大輝さんが、女性もののお弁当箱を持っていたら、彼女がいることがバレて、貝瀬さんに質問攻めにされるだろう。

「ありがとう!家に何個かあるんだけど、どうする?」

『一緒に選ぶのも楽しそうだから、買いに行こう!』

離れても、勤務が被る日はあるのかな。

時間がズレてるからちょっと難しいかな。

「ここで、買って行くのもアリじゃない?」

『いいね!』

私も買おうかな…。

でも、今使っているのは、梨乃達と色違いで買ったものだし、もう1つは大学生の頃からのお気に入り。

それに、従姉妹から誕生日プレゼントで貰ったものもある。

「よし!じゃあ、買っちゃおう!こまちちゃんが持って帰るってことでいいんだよね?」

『そうだね!作れる日に作るね!』

大輝さんは、2~3個悩みながら選び始めた。

男の人って、候補を絞るの早いよね。


10分くらい悩んで、アザラシのお弁当箱に決めていた。

『可愛いね!』

「こまちちゃんも作ってる時、テンション上がる?」

ん?どうして、私のテンションを聞くのだろう?

『大輝さんの分を作ってるだけで、十分気分は上がるよ!』

お弁当箱のデザインというより、大輝さんの分も作るんだ!って思うだけで、テンション上がる!

ちょっと単純かな?(笑)

「ありがとう。楽しみだなあ。」

『そんな大したもの作れないよ?期待しないでね。』

大輝さんのお母様のような、美味しいものは作れないかもしれないけど、私なりに頑張って作るからね。

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