第25話 ゼンヤサイ1

それから数日が経った。

今日は、菜月と休みが被ったから、カフェでまったり中。

少し前に、次月(7月末~8月中旬まで)のシフトが出た。

仮シフトと少し変わった所はあったけれど、希望休はしっかり反映されていた。

お盆は、やっぱり希望休が重なり連勤だ。

奇跡的に、中日の15日が休みになっていた。

音楽フェスの前夜祭は、希望通り夜勤明けになっている。

やっぱり、花火期間は希望休多いな。

「やっぱり花火は希望被るねー。花火大会の2日間2人被ってるし。」

とシフト表を眺めながら言う菜月。

『そうだね。珍しく、お盆に1日休みが入ってるね。』

「本当だ!私は、13日に入ってるよ。こまちはいつ入ってる?」

『私は、15日が休みになってるよ。梨乃は14日だね。』

「お盆は、さすがに休み合わないか!(笑)」

『そうだね(笑)もし合っていても、親戚が集まるから遊べないんだよね。』

「そうなの?!」

みんなが集まるのって、お盆か年末年始しかないのよね。

年末年始は、私が絶対仕事だからあまり一緒に過ごせない。

『うん。忙しい子達もお休みがもらえたみたいだから。』

「そうなんだ!大人になっても、たまに親戚で集まると楽しいよね!」

『あっ。そういえば、今年は海行く?』

「行こうよ!水着買わなきゃだなあ。」

『私も買わないと!私ね、海で密かな夢?野望があるんだよね。』

「じゃあ、一緒に買おうよ!えー?!こまちがそういうのあるの意外!何?どういうの?」

と興味津々な菜月。

『海を見ながら、季節限定のフラペチーノが飲みたいの!』

「えっ?!めっちゃいいじゃん👍絶対叶えようよ!」

梨乃も絶対賛成するよ!と続ける菜月。

『海の夕日とか見ながら飲みたいね!』

「めっちゃいい!!絶対行こうね♡」

今年は叶えられそう!

大好きな2人と一緒に海行けるのも楽しみ!!


その後も、、メロンパフェを食べながらたくさん話した。

『また休みが合う日に、3人で遊ぼうね!』

「うん!海に行く予定も立てようね!」

『もちろん!梨乃のお誕生日もお祝いしないとね!それもまた、相談しようね!』

「うん!じゃあ、また仕事でね!」

と解散した。

菜月と梨乃と行くのも良いけど、大輝さんとも海に行きたいな。

たまには、私から提案してみようかな⋯?


そして、あっという間に前夜祭当日。

夜勤明けで帰ってきて、仮眠して14時。

シャワー浴びて準備しようかな。

帰りは、遅くなるから早めにやること済ませちゃおう!

汗かくけど明日休みだし、メイクして行こう🎶

お母様に会うかもしれないから、すっぴんはマズイわよね。

ブラウンメイクかピンクメイクか・・・。

明るめのピンクメイクの方が、印象が良いかな?

動きやすい服装がいい。って言ってたよね。

パンツスタイルか。お気に入りのブラウス着ていこう♡

スニーカーにして、髪の毛は結んで行こう。

あっ!手土産も忘れずに持って行かないと!

いろいろ準備している間に、時刻は15時半になっていた。

これから向かうと、大輝さんにLINEを送り家を出る。


櫻井家到着。

「こまちちゃん、ガレージに停めていいよ!」

『ありがとう。』

お言葉に甘えて、ガレージに停めさせてもらった。

玄関に入ると、

「あら、いらっしゃい!」

とお母様に会いました。

『こんにちは!お邪魔します。』

「こまちちゃん、1回リビング行く?それか、俺の部屋行く?」

と大輝さんに聞かれる。

お母様もリビングに行くと思うし、手土産を渡したいから行こう。

『うん、リビングに行こうかな。』

「はーい。こっちだよ。」

と大輝さんに案内される。

お姉さんは、今日お仕事らしい。

「母さん、紹介するよ。こちら、今お付き合いしている松本こまちさん。」

『はじめまして。大輝さんとお付き合いさせていただいています。松本こまちです。』

「大輝の母です。よろしくお願いします。」

『よろしくお願いします。あの、今日はお世話になります。こちら、お好きだと聞いたので、よければどうぞ。』

大輝さんから聞いた情報を元に、この間遠出した時に買ってきたお菓子をお母様に渡す。

たしか、渡す時は、紙袋から出して渡すのよね。

「あらあら。そんなに気を遣わなくていいのに〜!でも、ありがとうございます。」

と受け取ってくださった。

「お茶でも飲む?大輝、まだ出ないでしょ?」

「うん、出ないよ。」

「あっ、そうそう!昨日、お茶買ってきたから、2人とも持って行くといいよ。会場も暑いと思うから、水分補給はしっかりね!」

コップに冷たい麦茶を入れてくださった。

『ありがとうございます。』

お茶を1口飲む。

「向こうだとお茶も高いからね〜!」

と言いながら、冷蔵庫からお茶を2本出してくださった。

『ありがとうございます!』

と1本受け取った。

優しいお母様だなあ。

「あっ!あと、会場で雨降っても傘させないから、タオル持って行くといいよ!汗を拭くタオルはある?」

とタオルを数枚持ってきてくださった。

『汗を拭く用のタオルはあります。ありがとうございます!』

「どういたしまして(*^^*)大輝用に2枚くらい持って行ってあげて?」

と言われ、タオルを3枚受け取った。

「母さん、そろそろ出るよ。」

「はーい。こまちちゃん忘れ物はない?大丈夫?」

『はい、大丈夫です!お願いします。』

私達は、お母様の車に乗り、音楽フェスの会場へ向かった。

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