第24話 ケッカホウコク
2日後。
今日は、私が遅番で大輝さんが夜勤。
遅番と夜勤の仕事が少し落ち着いた頃。
「こまちちゃん。お泊まりの話どうだった?」
と、大輝さんがキッチンの奥でタバコを吸いながら聞いてくる。
『それが、父も母も反対でした。』
「そっか〜。残念だな。」
『何もないという保証はないって言われました。まだ、母達は大輝さんに会ったことがないので、余計心配するんだと思います。』
「本当に何もしないのにね。そっか、会ったことがないから信頼がないのか。」
『帰って寝るだけだと話したんですけど、何があるか分からないと言われました。』
「まあ、そうだよね。社員旅行とかでお泊まりの機会があればいいなぁ。」
社員旅行⋯。
遼太さん、企画してくれないかな。
『そうですね。ご家族にも、伝えておいてください。』
「わかった。母と姉が残念がると思うよ(笑)泊まるかもって話したら、大輝の彼女に会える!って喜んでたもん(笑)」
『そうなんですね!私も残念です。』
「まあ、また家に遊びにおいでよ!」
『ありがとうございます!』
「姉も時間が合えば家にいるから、一緒にゲームとかやろうよ!」
『はい!それまでに、少しは強くなっておきます(笑)』
なかなか強くならないのよね( ̄ω ̄;)
やる時間が短いのもあるし、連日やり込むことがない。
学生時代ほど、ゲームをやる時間はあまりない。
毎日コツコツやる分にはいいけど、アクション系は難しい。
私がアクションゲームをやる時はストレスが限界になった時くらい。
その時だけは、無心で敵を倒しまくっている。
「こまちちゃんの話をしたら、会いたいって言ってたよ。」
『本当ですか?!私も会ってみたいです!ちゃんとあいさつもしたいです。』
「あー、そうだね!ちゃんと紹介しないと!」
いつがいいかなあ。とシフト表を見始める大輝さん。
音楽フェスの日は、お姉さんもお仕事が忙しいみたい。
『あっ、そういえば!当日は、何時くらいに大輝さんの家にいけばいい?』
「こまちちゃん、夜勤明けだから、16時前後でいいと思うよ!人混みがすごいから、動きやすい服装がいいかも。」
『わかった!ありがとう!』
16時前後で、動きやすい服装ね。
今日は、管理者休みだったから、週明けくらいにシフトが出そうね。
お盆に、また従姉妹達が集まるみたいだから、運良く休みだといいな。
8月には、この間来られなかった東京の従姉妹も休みを取って来るらしい。
男の子達も夏休みだから来る。と言っていた。
久しぶりに、親戚全員が揃いそうだ。
賑やかになりそう!
母からも、お盆中は実家から通勤するよう言われた。
姉も、お盆は早めにお店を閉めるらしい。
「こまちちゃんは、お盆とか予定ある?」
『今年のお盆は、親戚が集まることになっているの。』
「そうなんだ。じゃあ、デートできないね。」
『そうだね。みんなで過ごせる時は、なかなかないから大事にしたいな。』
ごめんね。お盆期間は、あまり予定を入れたくない。
まあ、執筆の予定は入ってるけど(笑)
「お盆に親戚が集まるっていいね!」
母が3人兄妹で、父も2人姉弟だから、いとこも多い。
『賑やかだけど、偶にだから楽しいよ♪』
話しながら仕事をしている間に、退勤時間になった。
「お疲れ様!気をつけて帰ってね!」
『お疲れ様でした!夜勤頑張ってね!』
と言って、退勤する。
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