第2話 ふたりきりの夜
そのあとすぐに礼拝堂を出て湖まで戻った私たちだったが、悪い予感は当たったようで、馬車を出すことはできなかった。大雨のために道がひどくぬかるんで、車輪が沈んでしまうらしい。
ひとけがないと思っていたが、私とソル以外にも同じ境遇の恋人たちや夫婦が何組もいたようで、近くの宿もほとんど満室だった。なんとか滑り込みで一室確保することができたのは幸運としか言いようがない。御者には別のさらに小さな宿に泊まってもらうこととなってしまった。
「エステル、寒いよね。すぐにお湯に浸からないと」
ふたりともすっかりびしょ濡れの状態で宿に上がり、用意された部屋の鍵を開ける。確かに今すぐにでもお湯を浴びたいが、寒いのはソルも同じはずだった。
「私は支度に時間がかかるから、あなたが先に――」
そう言いかけた瞬間、目の前に広がった光景に思わず口をつぐんでしまった。
私たちが滑り込みで取れた宿は、貴族向けの宿ではない。身分問わず泊まれる、お手頃な価格の宿だ。
そのせいか、部屋の中にはベッドがひとつしかなかった。ソファーも見当たらない。部屋の大きさ自体はそこまで小さくないのだが、調度品が充実しているとは言い難かった。
……どこで眠ろうかしら。
おそらく、ソルも同じ悩みで口をつぐんだのだろう。なんとなく顔を見合わせあって、それからすぐにひどく恥ずかしくなり互いに顔を背けた。
「……大丈夫、僕は床で寝るよ」
「そんなことはさせられないわ! それなら私が床で寝る」
「それこそ考えられないよ。……困ったな、他の部屋に空きはないし」
ふたりしてぽたぽたと雨水を滴らせた姿のまま、部屋の真ん中で立ち尽くす。
だが、思わず私がくしゃみをしたのをきっかけに、彼はふっと表情を崩した。
「……ひとまず、お湯に浸かるのが先だね。今、用意してもらっているから」
それからまもなくして、宿の従業員が湯船いっぱいになるほどの熱湯を運んできてくれた。すこし冷ませばちょうどいい湯加減だろう。
「エステル、先に入っておいで。着替えは宿のひとに用意してもらったものしかないんだけど……」
「充分だわ。こんなによくしてもらって、あとでちゃんとお礼をしないとね」
お湯を使う順番に関しては、おそらくソルは譲らないだろう。大人しく先に使わせてもらうことにした。
浴室へ移動し、息をつく。せっかくのソルの誕生日のお祝いのなのに、とんだ災難に見舞われてしまった。
石鹸で体をよく洗い、お湯を浴びるとずいぶん気持ちが切り替わる。ソルもお湯を使うことを考え、湯船にはつからないことにした。
それでも、十分に体は温まった。ほっと安堵しながらタオルで体や髪を拭く。
ふいに、浴室に設置された鏡に自らの顔が映り込んだ。左目のあたりに引きつれた火傷の痕がある「傷痕姫」の顔だ。
……ちょっと待って。このあと顔を隠せるものが何もないわ。
先ほどのベールはすっかり濡れてしまっているから、乾くまでは使い物にならない。ここにきて予備のひとつも持ってこなかったことを後悔した。
宿の人が用意してくれたワンピースは丈がやや短く、手や足の傷も隠せそうにない。ソルには結婚式のときに顔の傷だけは見せたことがあるものの、手や足の古傷は知らないはずだった。
……ソルに笑われるかしら。
あの優しいひとが他人の古傷を見て嘲笑するわけもないと思うのに、いざこの姿で出ていかなければならないとなるとどうしても躊躇ってしまう。
だがもたもたしているとソルが使うぶんのお湯が冷めてしまう。わずかな間浴室内をうろうろとしたあと、意を決してタオルを頭から被ったまま浴室を出た。
「エステル、早かったね。ちゃんと温まった?」
タオル越しに、いつも通りの優しい声が降ってくる。彼は今こちらを見ているのだろうか。わからないままに、くぐもった声で彼に語りかけた。
「ソル……その、あんまりこちらを見ないでちょうだい。傷を隠せるものが何もないの。きっと不快にさせてしまうわ」
できればこのままベッドに潜り込んでしまいたいが、どちらが使うか決着がついていない。どうすることもできぬまま立ち尽くしていると、不意にタオルに手をかけられるのがわかった。
「や――!」
「――君のベールを取ってくれたことについては、雨に感謝しないといけないみたいだね。……心配しなくても誰より可愛いよ」
タオルで私の首周りを包み込みながら、彼は目を細めて笑った。神秘的な紫の瞳には、慈愛と憧憬が溶け込んでいて、心の奥で凝り固まっていたものがするりと溶けていく。
「っ……」
何か言葉が思い浮かぶより先に、両目から涙が伝っていた。
人前では絶対に泣かないという矜持を忘れてしまうほど、頭の中が熱く煮えたって、くらくらする。
好きなひとから素顔を見て言われる「可愛い」に、こんな力があるなんて知らなかった。
演技でもいい。嘘でもいい。その言葉自体がまるで魔法のようで、傷を負った九歳の私の憂いまでも打ち払ってくれる気がした。
「エステル……?」
私が泣き始めたことに驚いたのだろう。彼は甘い笑みをたちまち崩してすっかり困り顔になってしまった。そんな表情も、好きだ。
「……ありがとう。その言葉は……私、きっとこの先ずっと忘れないわ」
鏡を見るたびきっと、宝物のように思い出すだろう。世間から「傷痕姫」と罵られようとも、私の好きなひとは「可愛い」と言ってくれた。これ以上求めるものなんて何もない。
潤んだ瞳で彼を見上げると、ソルの瞳に、ふと知らない熱が宿る。
不思議な瞳の揺らぎに見惚れていると、彼は吸い寄せられるように私の左の目尻にくちづけた。そこは引きつれた火傷の痕がある場所だ。次々とこぼれる涙を吸い取るように、何度も唇が触れる。
「っ……ソル」
「――覚えておく必要もない。この先毎日僕が言うから」
ぐい、と首から肩に羽織っていたタオルを引っ張るようにして、体を引き寄せられる。ソルにしては少々強引な仕草だ。
ソルの唇は、涙の跡を追うように目尻から頬へ、頬から首筋へと移動していった。
不快な訳ではないのに、全身にぞわりとした感覚が這う。それは触れられた箇所から生じる甘い疼きのせいなのだと、すこし経ってから理解した。
「……唇にもしていい?」
ソルは首筋から唇を離して、顔を覗き込むように聞いてきた。普段は太陽のように朗らかで善良な雰囲気を纏っているのに、今の彼は魔の者のように怪しげな色気を帯びていて、まるで知らないひとを相手にしているようだった。
それにしても、なんてことを聞いてくるのだろう。ソフィアという恋人がいるのに、まったく誠実ではない。
「……だめ」
危うくぐらりと傾きそうだった理性に鞭打って、彼に掴まれたタオルの中でふい、と顔を背ける。
自分で言っておきながら、拒否の意思がずいぶん弱い返事だった。ソルにも見透かされてしまっているだろう。
だんだんと先ほどのソルがいかに大胆だったかを頭が理解して、心臓の音が耳の奥でうるさいほどに鳴り始めた。お湯を浴びたあとであることも相まって、くらくらする。油断するとたちまち倒れてしまいそうだ。
ひとりで悶々としていると、再び頬に柔らかなものが触れた。かあっと顔を熱くしてまじまじとソルを見上げれば、彼は私の反応に満足したかのように唇を歪めている。ソルらしくもない意地悪な表情に、ますます視線を泳がせた。
……いえ、彼らしくないんじゃなくて、私の知らなかった彼の表情というだけよね。
「……ソル、早くしないとお湯が冷めてしまうわ」
ちょうどいい言い訳を見つけて、視線を逸らしたまま入浴を促す。
ようやく彼は私が羽織っているタオルから手を離して、私を解放した。
「そうだね。……これ以上は僕も歯止めが効かなくなりそうだ」
さらりと不穏なことを言って、ソルは私と入れ替わりで浴室へ入っていった。彼が残したくちづけの熱が頬にも首筋にも残っていて、すこしも落ち着かない。
湿ったタオルで髪の水分を改めて吸いとってから、ベッドに潜り込む。屋敷で私が使っているベッドの半分くらいの大きさでなんだか心もとないが、なるべく端に寄って身を縮めた。
しばらくして、ソルが入浴を終えて出てきた。まだ濡れた銀髪は艶やかに煌めいていて、普段とは違う姿にどきりとする。
「エステル、もう寝るの?」
ソルはにこりと微笑んで近づいてきた。先ほどのふれあいがあったせいか、距離が縮むだけで指先が震えた。
「……他に居場所もなくて」
「確かにね」
ソルは白いタオルで髪を拭きながらあたりを見やった。どこに座るか考えているのだろう。
「……ソルもベッドを使って。狭いけれど、なんとかなるわ」
ソルと一緒にひとつのベッドを使うなんてソフィアには申し訳ないが、床で眠るわけにもいかない。毛布から顔だけ出した状態でソルを見上げれば、彼は一瞬息を詰めて祈りの言葉を呟いた。
「どうしたの急に」
「……精霊エルヴィーナに理性を保てるようお祈りしているところだよ」
「なあに、それ」
くすくすと笑えば、ソルは何度か深呼吸をしてから私と反対側のベッドに腰掛け、毛布をめくった。そうして恐る恐るといった様子で毛布の下に体を潜らせる。
いざ大人がふたり横たわってみると、想像していたよりも狭かった。ぎりぎり体はふれあっていないが、すぐそばに彼の体温を感じる。眠っているうちに肩や手は触れてしまいそうだ。
……でも、一日くらいこんな夜があってもいいかしら。
ざあざあと止むところを知らない雨音を聞きながら、ソルと向き合うように寝返りを打つ。
「さっき、礼拝堂で何か言おうとしてくれていたわね。続きを話して?」
私が雷に驚いたせいで中断させてしまった。彼は何か大事なことを言おうとしていたはずだ。
ソルはしばらく天井を見つめて、小さく笑った。
「あれは……また今度言うよ。今はこの奇跡みたいな時間を楽しんでいたいから」
「大袈裟ね」
「僕はいたって真面目だよ」
横たわった状態で、すぐそばにソルの顔があるというのはなんだか不思議な心地だ。普通の夫婦ならば、結婚した翌日の朝にはこの感覚を味わうのだろうか。
……目が覚めたときに好きなひとが隣にいたら、どれだけすてきな気持ちになるのかしら。
明日だけは、もしかするとそれを体験できるのかもしれない。朝の微睡の中で、彼の美しい姿を目に収めることができるのかもしれない。
「ねえ、ソル。……明日、あなたが私より先に目覚めても、私が起きるまで横になっていてね」
「変わったお願いごとだね。僕としては君が目覚める前に紅茶と軽食を用意してきたいところだけど」
「だめ、横になっていて」
「もちろん、従うよ。他ならぬエステルの望みだ」
ソルは柔らかく微笑んで、私と向き合うように寝返りを打った。目が合うたびに、心臓がどきりと揺れ動く。
こんな至近距離で毎日ソルと暮らしていたら、心臓が壊れてしまいそうだ。ソフィアはきっと強靭な心臓の持ち主なのだろう。
沈黙が余計に動悸をひどくするようで、慌てて話題を探した。
「……お誕生日のお祝いのおでかけだったのに、雨になってしまって残念だったわ」
湖への外出とは別にソルへの贈り物を用意しようとも考えていたが、形の残るものはソフィアにも悪いだろうと考え、結局準備しなかった。今となってはそれが仇となったようだ。
「むしろよかったよ。こうして君と一晩過ごせるんだから」
「……こんなところでまで、演技はしなくていいのよ?」
「契約」を履行するために語られる言葉ではなく、彼の真実の話が聞きたかった。すこし迷ってから、思いきって尋ねてみる。
「ねえ、小さいころのあなたはどんな子どもだったの?」
きっと、今と大きく変わらない優しいいい子だったに違いない。それこそ「精霊の使い」と褒められるような。
ソルは深紫の瞳をわずかに細めた。こうして見ると、彼の瞳は夜が訪れる直前の、あの一瞬の空の色によく似ている。
「……暗くて、世の中ぜんぶを恨んでいるような子どもだったよ。母は心の病にかかっていたし、父や兄たちには嫌われていたからね。自分より不幸な子どもはなかなかいないだろうって思い込んでいた」
今のソルからは、とても想像がつかない。頭の中で小さな彼を思い描いても、にこにこと笑っているばかりで翳った表情はうまく当てはまらなかった。
「でも今のあなたは明るくて誰に対しても親切だわ。何かあなたを変えるきっかけがあったのね」
「本質はあんまり変わっていないと思うけど……そうだね。表向きだけでも取り繕うようになったのは、好きなひとができたのがきっかけかもしれない。そのひとに釣り合うような人間になりたかったから、努力したよ」
ソルは幸せを噛み締めるようにゆっくりと瞬きをした。
それはきっと、ソフィアのことなのだろう。彼を前向きにするすてきなきっかけを作ったのが、彼女なのだ。
こうして隣で寝そべっていても、離れているソフィアに私は敵わない。もうそのことにみじめさは覚えなくなったけれど、寂しい気持ちになるのは変わらなかった。
「エステルは? 子どものころはどうだったの?」
ソルの瞳が、興味津々と言わんばかりに輝く。そう面白い話でもないのだが、ソルにせがまれては話さないわけにはいかない。
「私は……自分で言うのもおかしな話だけれど、火傷を負う前はとても容姿に恵まれていたの。大人たちは私が笑うだけで褒め称えたし、ちょっと親切にしようものなら『精霊の使い』だと称賛されたわ」
今ではもう自分のことのようには思えないが、幼いころの私はきらきらと輝いていたように思う。今思えば、あれが人生の最盛期だったのかもしれない。
「火傷を負ってからは、傷を治すのがとてもつらくて……私のせいでお父さまとお母さまが一緒にいる時間も減ってしまったし、いいことは何もなかったわ」
そう、あの海辺の療養所でソフィアと過ごした日々を除いては。
「でも、エステルは杖で立てるほどに回復して、社交界にも出てきた。すばらしい努力をしているじゃないか」
「そうね……」
私が療養を頑張れたのは、ソフィアと彼女の遠い「友人」がいてくれたおかげだ。
――ねえ、エステル。指の運動がてら、私の友だちに手紙を書いてみない? 彼、私の手紙じゃ海辺の様子がまるきりわからないっていつも文句を言うから、あなたに細かく書いてほしいの。
始まりは、確かソフィアのそのひと言だった気がする。意外と押しが強い彼女に流されるようにして、私は見知らぬ彼女の友人に手紙を書き始めたのだ。
焼け落ちる屋敷から逃げ出す際に、利き手である右手も怪我をしたせいで、そのころの私の字はひどいものだった。とても人に見せられるようなものではなかったように思う。お父さまやソフィアを相手に手紙を書いたことは何度かあったが、私の事情をわかってくれている相手に書く手紙にはどうしても甘えが生まれた。
そういう意味では、ソフィアの提案はうってつけだった。私の事情などまったく知らない相手には、がたがたと揺れる文字はきっと失礼にあたるだろう。そう思い、何度も何度も書き直して、渾身の一枚を仕上げて送っていた。
宛名はいつも「親愛なるソフィアのご友人へ」としていたから、結局相手の名前も知らないままだったが、ソフィアへの手紙と共に届く返事は毎回丁寧で、次第に手紙のやり取りが療養生活の何よりの楽しみに変わっていった。
「療養を終えたら三人で会おう」という約束をして、幼い私は無邪気にそれを信じていたが、療養生活を終えたあとにはソフィアの正確な居住地すらわからなくなってしまい、結局約束は夢のままで終わってしまった。
そんな経緯があったことをソルに話してもいいのだが、私は今ソフィアのことを覚えていないふりをしているのだ。ソフィアが療養時代に私と会っていたことをソルに話しているかはわからないが、どこで綻びが生じるかわからない。文通の話はしないことにした。
「精霊エルヴィーナは? どうしてあんなに信心深いの?」
私が言葉に詰まっていることを察したのか、ソルが話題を変えてくれる。だが残念ながらそれもまた、答えづらい質問だった。
私が神殿に通い詰めている理由は「精霊の微睡」の準備と、双子の情報を得て救出する手助けをすること。そのふたつだけだ。そしてそのどちらも、ソルには言えない。
「……火事で命だけでも助かったことを、感謝するようになったのよ。逃げ遅れて、死んでもおかしくなかったから」
それらしい理由をつければ、ソルは納得してくれたようだった。嘘をついてしまったことにつきりと罪悪感を覚えながら、まつ毛を伏せる。
それとほぼ時を同じくして、視界に黒い影がかかった。
ソルが、私の前髪に手を伸ばしたのだ。そのまま、まるで小動物でも慈しむような仕草で、軽く髪を撫でられる。
「君が生きていてくれてよかった。僕も精霊エルヴィーナに感謝するよ。明日からはもっと敬虔な信者になる」
ソルの言葉は慈しみに満ちていて、秘密を抱えた私にはあまりにも眩しすぎた。
……そんなことを、言ってくれるのね。
だめだ。彼と過ごしているとあらゆる決意が揺らぐ。思わず毛布を口もとまで引き寄せ、苦々しい気持ちを無理やり飲み込んだ。
「あなたがそんなことをする必要はないのよ。……なんだか眠くなってきたわ。思ったよりも疲れていたみたい」
本当はすこしも眠くないが、私の過去の話を切り上げたかった。これ以上話していると、口をすべらせそうだ。
「今日はたくさん歩いたからね。すこし早いけど休もうか」
「ええ」
ソルも毛布を首もとまで引き上げてから、顔だけこちらに傾けた。
「おやすみ、エステル。いい夢を」
「……ええ、あなたもね、ソル」
短い就寝の挨拶をして、会話は途切れた。沈黙を埋めるのは窓に打ち付ける雨音だけだ。
今日、ソルにもらった宝物のような言葉たちをひとつひとつ頭の中で反芻して、心の奥に大切にしまいこむ。
この先私がどんな結末を選ぶことになったとしても、最後まで私と共にある言葉たちだ。
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