第7話

 僕が母のところを訪ねると、お金の管理は圭子に任せたというのだ、

 僕は母に圭子の生活の様子を話した、母は黙って聞いていたが、圭子に対する負い目をもっているらしく、つい甘くなってしまうというのだ、 母は圭子を小学1年から6年まで自分の母親の実家に預けていた、母はその頃、精神的に病んでいて自分の母親を頼ってしまったのだ。圭子はそのことを時々母に言うらしく、母はなにも反パクできなく黙ってしまう。

 圭子は祖母の家で特別苦労したわけではなく、裕福な商家であったのでむしろ甘やかされていたらしい。しかし自分は親に見放された悲劇の主人公のように自嘲して時々母を苦しませていたらしい。また学業成績が特別よかったこともケイコの性格を助長させていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る