第30話 サラマンダー
ロシアには飛行機で行くが、とりあえずモスクワ行きの飛行機に乗ることにする。
飛行機に乗るのも手慣れたもんだ、荷物もないしな。
モスクワヴヌーコヴォ国際空港に到着した俺はまずはネットで調べることにした。するとロシニーオストロフ国立公園にあることがわかったのでそこまでタクシーに乗り向かうことにする。
「お客さん寒くないのか?」
「まぁね、寒そうに見えるかい?」
「あぁ!すごくね!」
「あはは、何か服を買おうかな?まぁ動けばまた暑くなるだろ」
10月に入ってからはそれなりに気をつけているのだがロシアはそろそろ冬に入るらしい。
「そう言うもんかね」
タクシーの運転手と話しながら着いたところはまたでかい公園なんだな。でも人だかりができてるからそちらに向かう。
「なんだこりゃ?」
どうやら国がダンジョンに入れない様にしてるのを抗議しているようだ!
これじゃあ俺も入れないじゃないか。
まぁ、強行突破するか。
ヒョイと民衆の上に飛んでど真ん中に出る。
両手を広げ何も持ってないのを見せると、瞬歩でダンジョンの檻まで行き、力で外して中に入った。
あっけに取られた様で動かない人たちをよそに俺は下に降りて行く。
後は野となれ山となれだな。
10階層はオークシャドーと言う黒いオークキングだ。剣を振り回すが当たらないのを見て怒っている様だから瞬歩で近づき首を落とす。
怒るのはいいが周りを見なくちゃね。
ドロップは剣と皮と魔石だ。
15階層で休もうと思ったら軍が休んでいたので瞬歩で通り抜けてそのまま下に行く。
「危ないなぁ、オークシャドーは倒せたみたいだな」
20階層はサンドラと言う火を吐くドラゴンでまぁ、翼もないので地竜なのかな?
首を斬ろうと瞬歩で向かうと壁にぶつけられる。
「おぉ、それなりに反応するなぁ」
ヒールをかけながら立ち上がり埃を払う。
『グオオォォォ』
「アブソリュートゼロ!」
足が凍ったドラゴンはビックリして自分の足に炎を吐くが隙がデカすぎるのでそのまま首を斬る。
ドロップはドラゴンソードと鎧、魔石だ。
まぁこの装備から変えるつもりはないから収納だな。
宝箱もスキルボール中級剣術、中級槍術とあったのでいいものがもらえた。
25階層で一休みして、30階層に入ると、ラカンガと言うネームドモンスターのスケルトンナイトだ。ほとんどが甲冑で目が光っているので動く甲冑だな。
剣はやはりこちらの夜桜の方が上で、剣を斬り、一刀両断にすると、ドロップにガイアソードとナイトクロス、魔石と甲冑が揃ったが、これを着て歩くのは俺じゃないな。
宝箱には火の魔導書が入っていたので儲けだな。
ここまで全て石造りのダンジョンらしいダンジョンだったのに急に火山地帯に入った様に地形が変わっている。
まぁ暑くないがコートが焦げるのが嫌で収納にしまうと先に進む。
道は分かれているが敵が飛び出してくるのは心臓に悪いよ!しかも燃えている敵ばかりだ。危ないなぁ。
35階層は普通に戻っていてセーフティーゾーンだったのでそこで一眠りする。
40階層はファイャーボールというネームドのフレイムタートルだ。丸まって突進してくるからこの名前か?まあ、一刀両断してやったらドロップに火竜の剣と火竜の杖と魔石、宝箱からは雷の魔導書が出て来た。
さぁ、後一息だな。
50階層の扉を開くと、ムキムキの小麦色の肌のイケメンで髪は燃えている。
「よく来たな!では供物をもらおう!」
「はぁ、今度は供物と来たか、その前に指輪だ」
「おう、そうだったな」
「もうほとんどないじゃないか!リワインドリング」
「おっ!直ったな!よくやった」
「その口調はやめろ!俺はお前の下ではない!」
「何をそんなに怒ってる?これは俺の口調だ」
そうか、こういうやつだということにしておこう。
「ほれ、菓子と食い物だ」
「おぉ、これだけあればいいな!」
と収納に入れるとアイスを取り出して食べている。
「美味いな!」
「そうか、それはよかったな」
「あとはゲームというものだな!」
「コンセントはここだな」
とテレビとゲーム機をセットしてやる。なんか電気屋になった気分だ。
「これがコントローラーというものか!やろうではないか!」
「はぁ、一回だけな」
「ぐぁ、負けた!」
「いい線言ってただろ」
「そうか?ならもう一回!」
「それは他の奴とやれよ」
「そうだな、よし!繋げたぞ!」
ニーズヘッグとジャバウォックにサラマンダーが加わって激しくぶつかり合いをしているな。
ソフトも置いておいて、やはり2人には勝てなかったサラマンダーに、またなと言って帰る。
そういえば勝手に入ったんだったな。
銃を突きつけられているが、まぁ、俺には関係ないからと瞬歩で逃げる。
どうせロシアに来たんだし王都に行くか!
と王都の場所を聞くとサハ共和国という場所にあるらしい。ユーラシア大陸の北東部にある場所で首都ヤクーツクの上の方に王国がある様だ。
よし、ついでだからヤクーツクに行こう。
モスクワからの直行便に乗りヤクーツクへと足を踏み入れる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます