第16話 マジックボックス
次降りて行くとバイソンだな、倒して見るとツノと皮と魔石をドロップする。
「にゃ、にゃんでこんなにドロップするにゃ?」
「俺が幸運持ちだからだ」
「凄いにゃ!それならそうと早くいうにゃ」
「まぁ、言わなくても分かるだろ?」
「そうだにゃ、幸運がこんなに作用するなんてにゃ」
とドロップを収納して行く。
次はスネーク系で、ミャーは飛びかかってくる大蛇にアッパーをかましたりして倒していた。ここも比較的倒しやすいな。
肉と皮と魔石をドロップしている。
さっさと倒して行くと、降りる階段があった。
降りると寒気がするほどの悪い予感しかしないな。
「くっ!やはりまだかにゃ!」
「寒気がするな!これがレベル差か」
40階層で出るモンスター達を倒してレベル上げをして行くと少しは寒さが薄れて来た。
これなら無理をすれば勝てそうな気はするがまだレベル上げをした方がいいな。
セーフティーゾーンに戻りながらもレベル上げに励む。
夜は肉を焼いて食うと眠りにつく。
「朝飯は昨日の残りだな」
「ムッとするが仕方ないにゃ」
古代魔法の本を持っていたのでとりあえず読ませてもらったのでいい経験にはなったな!
「よし。最後に40階層に挑戦だ!」
「本当に行くのかにゃ?」
「あぁ!一緒に行くか?」
「そうだにゃ、スズトの強さならイケるかもしれないからにゃ」
と錆猫特有の柄の髪を揺らして肉を食べる。
「よし!明日だな!」
「とおっ!」
「んにゃっ!」
とうとう40階、ボス部屋に挑戦だ!
「やばくなったらすぐ帰還石だにゃ!」
「おう!」
ボス部屋の中に入ると黒い鎧のスケルトンナイトが剣を構えていた。
「ッ!ッと!速いなぁ」
一気に目の前に来て切られる寸前だった。
「じゃあこっちからも行くぞ!瞬歩!」
『?!』
「こっちだ!」
“ガキン”
「くそ、これもダメか」
『カタカタ』
「笑ってんのか?不気味なやつ」
“ギンッ”
「くっ!サンダーインパクト!」
『!!』
「オラァ!」
スケルトンナイトの右肩が吹き飛ぶ。
「行くぞ!雷鳴剣!」
雷を纏わせた剣でスケルトンナイトを袈裟斬りにすると消滅して行く。
残ったドロップは黒刀夜桜と手甲が二つ。
それを装備すると、中々いいな。
「やったにゃ、凄い戦いだったにゃ」
「いや、俺は魔法を使ったからな」
「それでもにゃ!私もそれくらいになるにゃ!」
「あぁ、ミャーだったらなれるよ!」
「ふふん!」
とない胸を張るミャー、
金の宝箱を見て驚くが、幸運持ちだったのを思い出したみたいだ。
「ずるにゃ!」
「ほら前に立つなよ?」
開けるとスタタンッと毒針が飛ぶ。
「うおっ!」
「な!だから言っただろ?」
で中身はマジックバッグとミスリルのガントレットだ。ミャーに渡せってことか。
「もらえないにゃ!」
「じゃあ、今の自分で満足してるのか?」
「…か、借りとくにゃ!ちゃんと返す」
「それでもいい、これもなんかの縁だしな」
「絶対返すから!ありがとう」
「おう!じゃあ、ちょっと外に出るか!」
「え?」
転移石のことを知らないみたいだな。
「ここを触ってみろ」
「んにゃ?!にゃんじゃこりゃ!」
「これでいつでもここから始められるぞ?」
「こんなものがあったにゃんて」
とペタペタと触っていると、消えた。
「ミャーはミャーだな」
「ふぉっ!ビックリした!」
と帰ってきた。
「まぁいい、帰るぞ」
「うんにゃ!」
外に出るとやはり外の空気がいいな。
「あ!スズト!」
「おう!カオル」
「あー!また女の子連れてる!しかも可愛いし」
「これはだな」
説明するのがめんどくさいな。
「ミャーだにゃ!よろしくだにゃ!」
「獣人?しかも猫で語尾ににゃがつくなんて可愛いね」
とミオは気に入ったみたいだな。
そのあとホテルに帰り、金を持っていないミャーの分も出してやる。
「凄いにゃ!これがこっちの宿屋かにゃ!」
「そうだ、でここがお前の部屋だ」
「ありがとうにゃ!」
「どういたしまして」
と自分の部屋に入り、久しぶりのコーヒーブレイクをしていると隣から叫び声が聞こえた。
「どうした!」
「にゃー!シャワーが!水が!」
素っ裸のミャーが出て来たのでビックリだ。
「とにかく部屋に入れ!」
「にゃ!?にゃー!!!」
ほんとにうるさいのが仲間になったな。
そして水とお湯の使い方を教えている間もずっと真っ赤なミャーに気を使いながら、もう忘れろと言って部屋に戻る。
「はぁ、やっと落ち着けるな」
“コンコン”
「開いてるよ」
「失礼します」
入って来たのはミレイさんだ。
「一度帰ってはどうでしょうか?」
「何かあったのか?」
「はい、魔石エネルギーが取り出せることができたそうです」
「へえ、それで?」
「また魔石が大量にいるとのことで」
ん?ならあれがあるな。
マジックボックスを取り出して魔石をその中に入れて行く。
「こ、これは?」
「マジックボックスと言うらしいね、これで帰らなくても魔石が渡せるでしょう?」
「そうですね!ありがとうございます」
見た目の割に軽いのでミレイさんもビックリしている。
「これを桐生院に送りますので、またよろしくお願いします」
「はい!わかりました」
と言って帰って行くミレイさん。
社長の下にいるのも大変だな。
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