第9話寒がりなふゆ

ロングコートチワワのふゆは、よく体を震わせていた。これは、自身の

体温調整を行っているらしい。そんな、チワワだった。人間の姿の

ふゆは、よく俺のベットで寝ている。「おい、ふゆ。お前、いい加減

自分の部屋で寝ろよ」三人の元愛犬たちは、三人で一つの部屋で寝ている。

うちの家には、物置代わりにしている。部屋が一つあって。そこに三人の

部屋になっている。なっているのだが・・・・・・なぜか、俺の部屋の

俺のベットで、ふゆだけが、いつも寝ているのだ。いや、犬の時は

いいけど。(もふもふしてて、気持ちいいし)でも、さすがに

これはまずいだろう。透き通っている。白い肌が、日の光に反射され。

その光景は、芸術品のような神秘性を感じる。「いい加減にしろよなぁー」

俺が、無理やりに布団をはぎ取る。すると、ふゆが、体を震わせ。

俺の事を見つめる。「寒いよ・・・・・・旬お兄ちゃん」

ふゆのお兄ちゃん呼びは、毎回ドキッとする。まぁこんなに

可愛い子にお兄ちゃんって呼ばれるのは弱いだろう。男は普通に。

深く息を吐き。ふゆをベットから、叩き起こす。「ほら、早く

起きろ。いくら、今日が学校が休みだからって。さすがに起きろ」

今日は、日曜日の午前10時すぎである。つまり、学校はお休みである。

「旬お兄ちゃんは、こんな日を毎日過ごしてるの?」「どういう意味だよ?」

ふゆが、俺の顔を見つめながら。話し出す。「私は、毎日温かくしていたの」

「はぁーそうですか・・・・・・」「でも、人間になった。今は違う」

「まぁーそうだなぁ・・・・・・」ふゆは、何かを決心したように

話を続ける。「だから、学校の休みの日は、遅くまで温かく寝ていたのです」

はい。ぐうたら人間の言い分がでましたよー。「ふゆちゃん。きみは

そんな子になちゃダメだよ・・・・・・」俺は、ふゆに人生とは解こうした。

その時だった。俺の顔をふゆの小さな手が添えられ。俺の体をベットに

誘う。「旬お兄ちゃんも、一緒に温まろうよ」「おい、何を言ってるのか。

自分でもわかっているのか?」俺の口を塞ぐように。ふゆの唇が、俺の口に

重なる。「えっ?・・・・・・」俺は、日曜の午前10時25分に

ふゆとキスをした。「ねぇ、一緒にア温まろうよ。旬お兄ちゃん」

人間になってわかった事がある。それは、言葉を話せるようになって

より。三人が、魅力的で可愛さが倍増している事だ。

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