第7話登校初日1

「なんて、可愛いんだ・・・・・・」今、自分の眼前に映る。

 この光景は、生涯忘れる事はないだろう。

「どうですか?ご主人様~」甘い声が、響く。俺の目の前には

制服を身に纏った。元愛犬で、現在は人間の美少女たちがいた。

「三人とも。すっごく似合っているわよー」「あぁ、生きてて

 よかったー」母は、スマホで写真を撮り。父は、スマホで

 動画を撮っていた。(なぜ、動画を撮る。父よ)

 うちの学校の制服は、この辺りではかなり。人気が高いらしい。

 胸元に大きなリボンが特徴的な女子生徒の制服が、SNSで

 かなりバズっているみたいだ。(まぁ、モデルの着こなしが

 いいだけだと思うけど)それが理由で、去年の進学希望者は

 前年度の10倍だったみたいだ。そんな学校の制服を

 こいつらは着ている。しかも、三人共。ものすごく可愛いのだ。

 「寒いです。この服」ふゆが機嫌悪く言う。「まぁ、我慢してくれ。

  学校に行くには。それをきないといけないから」

  「人間の世界のルール。意味がわからん」あまりにも寒いのか。

   頬を膨らませ。いじける姿を父が動画に撮っていた。

   「まぁ、とにかく。今日から、俺と一緒に高校に

    通うから。お前ら、俺の事をご主人様って呼ばずに。

    名前で呼べよ」実際、校内で「ご主人様」と呼ばれるのは

    恥ずかしい。「はぁー今から気が重くなるよ・・・・・・」

    深いため息をはき出し。俺は、スクールバックを持ち。

     玄関に向かった。「ほら、そろそろ行くぞ」

     「「「はーい」」」三人が返事をして。足をバタバタと

     いわせながら。玄関に駆け寄る。これは、まるで

     散歩に行くときみたいだった。俺が、玄関で靴を

     履こうとしていると。後ろから、茉莉が駆け寄ってきて。

     俺の耳元で囁く。「これから、よろくしお願いしますね。

     旬くん♡」茉莉に名前で囁かれ。急激に体の体温が

     上昇した。これから、始まるのかと思うといろいろと

     苦労するなぁ。「じゃあ、行って来るよ」「行っています」

     俺と茉莉とふゆとマロンは家の扉を開き。外にでる。

     今日から、この三人とのさんぽではなく。登校するのかと

     思うと。気が滅入るぜ。

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