第27話埼玉へ·東京都練馬区

古賀の次の目的地は埼玉県に決まった、そのためには一度東京へ行かなければならない。

中区の赤レンガ倉庫を出た古賀は、電動バイクに乗って3時間をかけて東京へ戻ってきた。

そして今夜の宿を探そうとして、充電が切れてしまった…。

「オーマイガー……」

いつものように嘆く古賀、彼は住宅街をバイクを押しながら歩いていた。数分すると杖をついて歩くおじさんに出会った。おじさんは古賀に優しく声をかけた。

「あんた、どうしてバイクを押しているんだい?」

「このバイク、電動なのですがバッテリー切れになってしまって動かないのです。」

「ありゃ、充電が必要なのかい?」

「はい、コンセントがあればどの家でも充電できるのですが……」

「それなら、ワシの家で充電せんか?すくそこじゃよ。」

「ホントですか!!ありがとうございます!あっ、私は古賀といいます。」

「ワシは田部じゃ、よろしくな。」

こうして古賀は田部さんの家へ向かうことになった。


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