第25話赤レンガで迷子·神奈川県中区

赤レンガ倉庫で五歳の迷子と出会った古賀、今は泣いているこの子をどうにかしなければならない。

「まいったなぁ……、あっこれだ!!」

古賀が見つけたのはアイスクリームの店だ、古賀は自腹でソフトクリームを買うと、子どもに渡した。

ソフトクリームをなめると子どもはあっという間に泣き止んだ。

「ふーっ…さて、どうしようか……?」

どこかに迷子センターらしき所はないか…?古賀は子どもと歩きながら捜すことにした。

古賀は子どもに話しかけてみた。

「君はどこからきたの?」

「いばらきからきた、パパとママとえいこときた。」

「えいこって弟?」

「いもうと、さんさい。」

「お兄ちゃんか、えらいな…」

「おじさんはだれときたの?」

「あぁ、おじさんは古賀こがさんというんだ。わたしは一人で来たんだ。」

「ひとりできたの?さみしくない…?」

心配そうに見つめる子ども、古賀はどう答えたらいいのか少し考えた。

「ひとりでくるのもいいぞ、だけどきみはまだパパやママと一緒にいたほうがいいか?」

古賀がたずねると、子どもはくびを縦に振った。





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