第17話砂浜の片すみで·神奈川県長者ヶ崎

加藤のヨットを眺めていた古賀、数分経つと加藤が浜へ戻ってきた。

「どうだった?おれのヨットは?」

「あぁ、とてもよかったよ。ところでヨットはいつから乗り始めたの?」

「八年前から、大学生の時に友だちとマリンスポーツをしてて、それでヨットを見てかっこいいなと思ったんだよ。」

「なるほど、そのヨットはあなたの愛用品なんですね。」

「そうさ、八年前に買ってからずっと使い続けているんだ。もうすっかり相棒だよ」

するとおーいと元気に手を振りながら、若い女性がこちらに向かって走ってきた。

「あちらの方は?」

羽鳥亜紀はとりあきさん、高校の頃から付き合っている恋人です…。」

加藤が照れながら言うと、加藤は羽鳥に古賀を紹介した。

「へぇ、古賀さんは小説を書いているのね。あたしも好きなスキューバダイビングを楽しんでいるのよ。」

「はい、お互い好きなことをして幸せですね。」

広い砂浜の片すみで、三人は笑いあった。

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