第10話初めての民泊

目的地を長者ヶ崎に決めた古賀だったが、この時点で時刻は午後二時三十分。ここから長者ヶ崎までは50キロメートル以上離れている。

「今から行くと必ず充電が二回必要になるな…、長者ヶ崎へいくのは明日にしよう。」

そして古賀は今夜の宿を探し始めた、バイクはそのまま街中へ入り、空はすっかり暗くなった。

古賀はまず見つけたビジネスホテルへ入り、宿泊を試みたが……。

「申し訳ございません、満室です。」

その後もいろいろとホテルを回ってみたが、どこも満室。気づけば午後8時を過ぎていた。

お腹も充電もすっからかんになってしまい、路肩で途方にくれていると、バンダナを頭に巻いた女性が現れた。

「どうしたんですか?」

「あぁ、私は古賀といいまして、電動バイクで旅をしているんです。しかし宿が無くて困ってしまって…。」

「あたしの家、民泊やってるけど来る?」

「えっ、泊まれるの!?」

「いいわよ。」

古賀は「やったー!」とガッツポーズしながら叫んだ、そして古賀は人生初の民泊に泊まるのだった。

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