第7話近くて遠い·東京都調布市
三鷹から電動バイクを走らせている古賀、なんとか神奈川へ行きたいがバッテリーの充電が大ピンチになっていた。
「えぇっ!今朝充電したのに……。」
そして電動バイクは徐々に遅くなり、完全に停まってしまった。
「オーマイガー、停まった。」
仕方なくバイクを押す古賀、どこかに充電できそうなところは……。
「あの、どうかしましたか?」
古賀に声をかけたのは、オールバックヘアーの男。
「実は電動バイクの充電が無くなって、どこか充電できる場所を探しているのです。」
「へぇ~、その充電ってコンセントあればできる?」
「え?もしかして充電してくれるの?」
「いいよ、家近いから。」
「ありがとうございます!」
それから男は古賀と一緒に、男の家までバイクを押してくれた。
「私は光井といいます。」
「古賀です、助けてくれてありがとう。」
「ところでどこへ行く予定ですか?」
「神奈川へ行く予定です。」
「ここからだと車で三十分だね。」
まだまだ神奈川へは遠いようだ…、と古賀は実感した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます