セクシーたけし

筒手ビダ

第1話 セクシーたけし

バイト寝るバイト寝るバイト寝る

こんな生活もうやだ

アーティストになりてぇな



たけしは非正規。童貞である。47歳だ。若いとき、何者かになるまでセックス禁止と決めた。


織田信長が死んだ年齢。あるいは、宮崎駿がトトロを発表した年齢。

オワコン化したとも言えるし、まだまだこれからとも言える。


マヨネーズをキャベツにかけて、エアとんかつを食べる。低賃金なのだ。ホンモノなんて無理だと。でも、楽しんでる。


幸せなやつである!

想像力の必要性をジョン・レノンや手塚先生に学んだ。

レジ打ちを長時間してる。絵と作曲が上手くなった。レジ打ちは、いらっしゃいませとありがとうございますしか言わない。言葉関係ない。

むかし、塾講師だった。21年勤務した。言葉の魔術師。長時間授業をしてた。喋る喋る喋る。

辞めてから、小説と作詞が弱くなった。


ではどうする。塾講師はもう無理だ。令和の教え方わからん。

会話する経路が欲しい。

友達おらん。母親とトークする。


「やめたいなぁ……」「何を」

母親が怒ってる。

「会社やめたいなら冗談じゃない」

「ちげーよ」

「芸術家か?」

「余計ちがう。手法をやめるのさ。むしゃむしゃ」

母親は、たけしがエアとんかつを食べてるのを見てる。

「お金ほしいけど、お金『だけ』の問題とちがう。だが、政治家はお金いらんと勝手に解釈しやがる。お金はベーシックなのになぁ」

母親は車椅子だ。




自爆テロ。佳菜子。

yeah佳菜子。

おれは泣いている!

チョムチョム倶楽部。





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セクシーたけし 筒手ビダ @kappagengoro

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