第7話
この空気に耐えれなくて帰ろうと思った
けど如月先輩の笑顔が綺麗すぎて、そんな事も頭の中から消えてしまい、言葉に出来なかった。
そのぼーぜんとした姿を見て如月先輩が声をかけた
琴「どうしたの?」
優「・・あっ、いえ大丈夫です。」
琴「そう、それならよかったです。」
如月先輩はコップに手を伸ばし飲み物を飲む少し飲み机に置き、一息おき口を開く
琴「あの、藤井君は、その」
優「はい?」
少し恥ずかしそう言う
琴「あの、その好きなものとかある?」
優「え、好きな物ですか」
琴「うん」
優「えっと、本とか好きです。」
琴「本、好きなんだ。」
優「はい」
優(急に好きな物聞かれてびっくりした)
琴「どういうの読むの?」
優「え、どういうのですか、えっと、ミステリー系とかですかね。」
琴「そうなんだ」
琴(今結構自然と会話できたかな)
優(なんか如月先輩嬉しそうな顔してた?
いや気のせいかな、うん気のせいだな
さっきから如月先輩から話してばっかりだな
俺も話してみようかな、よし)
少し間を開け口を開く
優「如月先輩こそ、何か好きな物とかあるんですか。」
琴「・・・私は、料理が好きかな」
優「料理ですか、得意料理とか、ありますか」
琴「得意料理・・・肉じゃがかな」
優「肉じゃがですか、肉じゃが美味しいですよね、はははは」
琴「そう・・ね」
優(結構自然と会話できたと思ったのに
笑いで微妙な反応された、やめとけば良かった)
少しの間沈黙が生む
その沈黙をなくすように如月先輩が口を開く
琴「藤井君」
優「は、はい」
琴「もう少し肩の力抜いていいわよ」
優「え」
琴「無理して会話しようとして見えるので
私が話題を振っているから自分も話さないといけないと思っているのではと思ってしまって」
優「・・はい」
琴「もう少し気を楽にしてください。
家にいる感じは無理かもしれませんが
気を使って無理に話しかけなくても大丈夫ですから」
優「はい、ありがとうございます
そんな事言ってくださり」
琴「いえいえ、リラックスしてくださいね」
優「ありがとうございます。
如月先輩も無理して話さなくても大丈夫ですからね」
琴「いえ、私は、そんな、貴方の事が、少し知りたくて無理は」
優「ごめんなさい、少し聞こえなくて、なんて言いましたか?」
琴「いえ、何も言って、ないです」
優「そう、ですか」
琴「その、私は無理して話してないので大丈夫ですから」
優「そうですか、」
優(男の人苦手って言われてたよな、なんでだ、自分は男として見られてない、それはそれで悲しいな)
気を楽にと言われ、肩の力を抜き
飲み物を飲む
ゆったりしていると如月先輩が少し頬を緩ます
それにドキッとし頭が空っぽになってしまう
優(あの笑顔はやばいな、今日だけで人生の運使い切ったんじゃないか、こんなにも人と話せるなんて、なんだろこの感じ不思議な気分、でも嫌な気分じゃない)
なんて考えてると如月先輩が真剣な表情で
口を開く
琴「藤井君にね、私言わなければいけない事があるの」
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