第8話
琴「藤井くんにね言わなければいけない事があるの」
優「はい、なんでしょうか。」
雰囲気が少し変わり戸惑いながらも返事をした
琴「もっと早く言わなければいけなかったんだけれど」
優「はい」
優(なんだろう・・・思いつかないな)
琴「私が告白された時、襲われそうになって助けてくれたでしょ、ずっとねお礼を言いたかったの、助けてくれてありがとうって」
優「えっ」
少し予想外の言葉が返ってきた
優(それか、よかったぁ何かしたのかなと思ったぁ)
優「あ、いえいえそんな別に改まって言わなくても大丈夫ですから」
琴「いえ、何かしてもらったら感謝します。
本当は貴方に助けてもらった時に俺は言う
つまりだったのだけれど、貴方がすぐさまに
行ってしまうから、言うタイミングを逃してしまって、今なら言えるんじゃないかなって」
優(すぐか、確か2人でいるのはまずいとか思って離れたんだっけ、なんか声が聞こえたような気がしたけど気のせいじゃなかったのか)
優「そうだったんですか、なんかすいません。」
琴「いえ、貴方のせいじゃないので」
優「そうですか」
またもやすぐ沈黙が起きる、
優(もう外は暗いな、お腹が空いてきたな
てか妹さんはいつ帰ってくるの、遅くない
もう流石に話しが持たない、もう帰りたい
いや流石に帰ろう、なんか当初の目的を思い出したかのようだけど、気のせいだ。
これ以上いるのは俺の体が持たない
でも自分から言う度胸がない、どうしよう)
外はもう日が落ち時刻は18時を越していた
沈黙が続く中如月先輩が口を開く
琴「外もう暗いわね」
優「そうですね」
琴「ごめんなさい、こんなに長居させて」
優「いえ、そんな大丈夫です、謝らなくても」
琴「もう帰らなくては行けないわよね。
麗華に帰ってきたら、説教しておくから
今日はもう帰って大丈夫です。」
優「あ、あーそうですか、分かりました。」
優(やったー、先輩から言ってくれた
帰れる)
琴「長居させてごめんなさい、今日は急に
呼び出してごめんなさいね」
優「いえ大丈夫です、お茶美味しかったです。」
琴「ありがとう」
玄関まで歩き靴を履く
優「では、お邪魔しました。」
琴「ええ」
玄関のドアを手に掛け開けようとした時
琴「あの」
優「!、どうしたんですか。」
少し戸惑いながらも返事をする
琴「明日学校でお話ししてもいいですか。」
優「・・え」
優(なんで先輩がそんな事を)
琴「あ、あの麗華の用事の事とかなんで呼んだのかとかの理由を貴方に伝える為にその
話してもいいでしょうかとかの話してもいいですかの意味で、その…」
凄く焦った感じに早口で喋っていく
優「あ、全然、大丈夫ですので自分は」
琴「あ、はい」
優「じゃ、じゃあ自分は帰りますので」
琴「はい、ではまた」
優「はい、お邪魔しました。」
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