第5話

如月琴葉さん、如月麗華さんと自分

3人で如月さんの家に歩いて向かっている。


基本如月麗華さんがずっと話していて如月琴葉さんがはいはいとめんどくさそうな感じで話す。

自分にも話しかけてきてくれるが、学校ではどんな感じとか、自分の身の回りの事を聞いてくる。

そんな話しばかりしていたら如月さんの家に着いた。


麗「着いたよ、さぁ入って入って」

優「あ、はい」


琴葉さんが鍵を開け、家に招かれる


優「お邪魔します。」

麗「ふふ、いらっしゃい」

琴「藤井君、こっちに座って。」

優「はい、失礼します。」


如月先輩に誘導され、椅子に座る


優(ここが如月先輩の家か、いい匂いだな

いや、何思ってんだよ。ダメだ、女性の家に行くなんて初めてだし、ましては誰かの家に行くなんて初めてなのに、あまり顔に出さないように。)


琴「藤井君、飲み物お茶でいい?」

優「いえ、気を使わなくても大丈夫です」

琴「いいの、こっちが呼んだのだから」

優「じゃあ、お願いします。」

麗「私紅茶お願い、お姉ちゃん」

琴「はい」


如月先輩はそう言い台所に向かう


優(如月さんの妹さんと2人きり気まずい)


麗「ねぇねぇ、お姉ちゃんとさどうやって出会ったの?」

優「え、それは初めて会った時に言ったと思うのですが。」

麗「言ってたね、でもね私嘘だと思うの

喉渇いてて助けてもらったなんて、お姉ちゃんがそんな事しないと思うの、男の人をとても嫌ってる人だから、何か強制的に関わる出来事がなければ」


すごく低い声で、鋭い目で、脅すように問いかけてくる


優(そうか、気になってるってこの事か、自分の身の回りの事聞いたりしてたのは、本当だって言っても意味なさそうだな、でも」


優「そうですね、あの時言ったのは嘘です。」

麗「!じゃあ、本当は」

優「でも言いません。」

麗「なんで?」

優「如月先輩が言ってないのでしたら、あまり知られたくないからだと思うから、自分からは言いません。先輩から言うまで詮索はしない方がいいと思います。」

琴「・・・」

麗「・・・そうね」


優(如月先輩を全く知らないのに、知った様に言ってしまった。恥ずかしいな

如月先輩が居なくて良かったー。)


麗「知りたかったのはね、お姉ちゃんの事心配だったの、弱みを握られたりしていて

抵抗できなくてとかだったら怖かったから

貴方の事知りたかったし、どうやって出会ったとか、ごめんなさいね」

優「いえ、心配なのは当たり前ですし大丈夫です。」

麗「ふふ、貴方は良い人だと感じるわ。」

優「いえ、そんな事は」

麗「そんな謙遜しなくても良いよ、それにしてもお姉ちゃん飲み物入れるのに時間掛かってるね」

優「そう、ですね」

麗「ちょっと見てくる」


如月麗華さんが立った所で、扉の音がした


琴「ごめんなさい、遅くなりました。」

麗「お姉ちゃん遅かったね。どうしたの?」

琴「・・少し納得のいく物を入れれなかったから時間がかかってしまったの」

麗「いつもそんな時間かけて入れないのに

どうしたの?藤井君きてるからなの」

琴「そう言う事じゃないです。」


そう言い飲み物をテーブルに置く


琴「藤井君どうぞ、遅くなってごめんなさい」

優「いえいえ、ありがとうございます。」

麗「ありがと、お姉ちゃん」


如月先輩は飲み物を置き如月麗華さんの横に座る


琴「それで用はなんだったの」

麗「もう終わったよ」

琴「そう」

麗「あれー、気にならないの?」

琴「別に」

麗「そっか、ふふふ」


優(俺もういるかな)


琴「藤井君何を言われたかわからないけど

急に呼んでほんとごめんなさい」

優「いえ、全然大丈夫です。」


麗(この2人の関係性はただの先輩後輩

しかも、そんなに仲はって所、お姉ちゃんが嫌な感じを出さずに話してる。これが最後かもしれないからもっと仲良くなってもらわないと、自分からは積極的に関わらないと思うから、私から動かないと、よし)


麗「あ、そういえば私少し用事があったの思い出しちゃった、少し出てくるから、お二人でお話ししといて」

琴「え、ちょっと待って麗華」


すぐさま立ち上がり、如月先輩の言葉を無視にすぐ出ていってしまう


優(えぇーちょっと待ってよ、如月先輩と

2人きりなんてやばいよ)


琴「・・ごめんなさい妹が」

優「、いえ、お気になさらずに」

琴「・・・」

優「・・・」


優(気まずいよ、話せないよ、この状況は

やばいよ、話しといてって言われても何を話せば、そもそも自分から話題振るとか出来ない、てかそれは先輩もだよな、男嫌いなのに今2人きりなんて最悪なシチュエーションだよな、あぁーどうしよ、ただ黙ってるだけなんてそれはそれでダメだろうし)


琴(凄く気まずそう、そんなにお話しはした事ないもの仕方ないわよね、私も何を話せばいいのかわからない。それにしても男の人と居るのにそんなに嫌な感じはしない、どうしてかな、・・・おどおどしてる、頑張って話題考えてるのかな、私と話そうとする人は私の容姿ばっかり話してくるし、いやらしい視線ばっかり向けてくる。貴方は初めて会った時はそんな視線は感じなかった、学食の時も今も感じない、見られてないからそんなに嫌な感じはしないのかな。それにさっき特に秘密にする義理もないのに言わないでいたからかな。なんだか胸が凄くドキドキしてる。

どうしてだろう)







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