第4話
学食での一件で少しクラスの前に人が集まったり、クラスメイトのひそひそ声が聞こえたり、注目を浴びせられた。
他人から注目を浴びるのは初めてで、少し変な感じになったり、恥ずかしくなったりした
藤井優
心の中
優「そんな見なくていいだろうに、そんなに話しかられたのが驚きだったんだろうか
まぁ確かに誰とも話さない氷の女王とか言われてらしいし、まぁ耳元で囁かれたのはびっくりしたけど、知らない人からしたらどんな関係なのかなとか思うか普通は、ほんと話しってなんだろうな、」
心の中終わり
そんな事を思いながら、時間が刻々と過ぎていき、約束の時間になる
授業の終わりのチャイムが鳴り、放課後になる
心の中
優「てか、行くにしても今結構注目浴びてるから、どこに行くだろうとか思われたりして少し尾行されたり・・ないな、ちょっと考え過ぎだな、・・よし、行くか」
心の中終わり
カバンに教科書を入れ、校舎裏に向かおうとした時、後ろから声が聞こえ止められる
晴「なぁー一緒に帰らねえか?」
優「木崎君、・・ごめんなさい、少しこの後やる事があって、」
晴「・・・そっか仕方ねえな、急だったもんな、また明日な」
優「・・うん、誘ってくれて、ありがとう」
心の中
優「なんか帰りまで誘われた、ちょっと朝会っただけなのに、どうしたんだろう、せっかく誘ってやったのに断りやがったとか思われていじめられたりしないかな、あぁーなんか胃がすごく痛くなってきた、でも言ってしまったのは腹を括るしかないな、今は如月先輩の事だ、なんとか穏便に済みますように」
心の中終わり
約束の場所の校舎裏に着く
優「授業終わってすぐ来たからまだいないかな」
琴「いますよ」
優「⁉︎」
琴「ごめんなさい、驚かすつもりはなかったんだけれど」
優「・・いえ、大丈夫です。」
心の中
優「いたんだ、独り言喋ってたよ、恥ずかしい」
心の中終わり
優「・・えっと、それで何の様でしょうか?」
琴「貴方を呼んだのは、家の妹が貴方の事を少し興味を持ってしまって、今日家に連れて来て欲しいって言われて、来てくれますか?」
優「え⁉︎」
心の中
優「妹さんが俺に興味を?
なぜ、分からない、それにそれを承諾して
如月先輩が誘うなんて、絶対しなさそうなのに」
心の中終わり
琴「あの、どうしました?」
優「あ、ごめんなさい、あのなぜ自分に興味を」
琴「・・・それは、少し言えません。」
優「そう、ですか。分かりました
行きます。」
琴「⁉︎、良いんですか」
優「はい」
琴「てっきり断られるのかなと思いました。」
なんてすごくビックリした顔で
優「まぁ、断る理由がないので」
琴「そうですか、では来てくださると事なので早速行きましょうか」
優「あ、はい」
琴「私と校門を出ると噂とかで迷惑をかけてしまうかもですので、別々に出ましょうか。」
優「あ、はい分かりました。」
琴「私が先に校門を出ますので、左道の方を真っ直ぐ歩いて2個目の左の曲がり角に来てください。」
優「はい」
琴「では」
そう言ってすぐさまにこの場所から離れた
心の中
優「なんか後半、はいしか言ってない
まともに喋れないよ、てか誰かに家に誘われるなんて初めてだし、しかも初めてがあんな美少女、流石に頭の中テンパるし、いやいつもか、今日は良く人に誘われるな。
てかなんで俺なんかに興味を、こんな暗い人初めて見たから、新鮮味を感じたのかな?
まぁいっか、2度ともう無いだろうし
今が人生のピークだな俺の、・・・やば、もう行かないと」
心の中終わり
焦る様に校門の方に少し早く歩いて向かう
優「ここら辺かな」
琴「こちらです」
優「あ、遅くなってすみません。」
琴「いえ、大丈夫です。それではまず妹の学校に向かいます。」
優「はい、分かりました。」
心の中
優「学校って確かお嬢様学校の制服着てたから、俺が行ったら確実に場違い感凄いぞ」
心の中終わり
そう言い足早と歩く。
如月先輩の歩くスピードはとても早い
男でもあんなに早くないと思う、だからこっちが普通に歩いているとどんどんと差が開いていき、少し走っては止まって少し走っては止まるのを繰り返す
心の中
優「すごく歩くの早いな如月先輩、なんか息
切れしてきた、もう体力無さすぎる。
にしても周りの人凄く見てるな、如月先輩の事」
心の中終わり
如月先輩が歩いて人の横を横切る度に、足を止めみんな如月先輩に見入っている
そんな状況が続きお嬢様学校
桜花学院に着いた
如月先輩が足を止めた
琴「今着いたと連絡しますので少し待っていてください。」
優「はい」
如月先輩が電話を掛け終わった
少ししたら来ると言う
如月先輩の妹さんが来るまで校門の前で少しの間待った
心の中
優「何だ、この学校、建物全てが大きい
言葉が出てこない、もう凄い」
心の中終わり
如月先輩と待つ間とても長い時間に感じた
行く時も全く話さずに来たので、何も話せずにいる
数分経ったくらいに如月先輩の妹さんが来た
麗「お姉ーちゃーん、ごめんちょっと待たせちゃって」
琴「大丈夫よ」
麗「お、藤井くん来てくれたの!」
優「あ、はい」
麗「ありがとうね、急に呼んじゃってごめんね、少し君に興味を持っちゃって」
優「そう、ですか」
麗「ははは、そんなかしこまらなくても良いよ、もっとフレンドリーに、お姉ちゃんともそんな感じなのかな?」
優「えっと、」
琴「ちょっと困ってるでしょ」
麗「あ、ごめんごめん、藤井くんもごめんねちょっとガツガツ行きすぎた、ははは」
優「あ、大丈夫です。」
心の中
優「やっぱり如月先輩とまるで正反対だな」
心の中終わり
琴「そろそろ帰りましょうか」
麗「そうだね、ずっとここにいるのもあれだからね、じゃ行こっか藤井くん、私たちのお家に」
心の中
優「なんか、急に帰りたくなってきたぞ」
心の中終わり
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番外編
何故妹が興味を持ったのか
麗「ねえねえ、お姉ちゃんあの藤井くんって人良く話すの?」
琴「・・・そんなに話さないよ。」
麗「ふーん、そうなんだ。
でさ、喉渇いていて助けたなんて嘘でしょ。
ほんとは何?」
琴「・・・嘘なんて言ってないです。」
麗「そうなんだ、でも藤井くんなんか良い人そうだね、感じが」
琴「・・・そう、だね」
心の中
麗「喉渇いていて助けたなんて絶対嘘だ
お姉ちゃんが男の人にわざわざ近づかない
それに今の返事とこの顔、この人いいねなんて言っても、もっと険しい表情で無言なのに
もっと何か、あったはず、なんだろうな
気になるな、藤井くん・・・」
心の中終わり
麗「そうだ、」
琴「いきなり大きな声出さないで」
麗「ごめんごめん、でさ、今度さその藤井くん家に連れてきて」
琴「・・なんで?」
麗「少し興味を持った」
琴「・・そんなに、仲良く無いの」
麗「いいから家に呼んできて、明日」
琴「私男の人嫌いって言ってるでしょ。」
麗「そんなに話さないって言っても少しは話すんでしょ?」
琴「・・・」
麗「ね、お願いね。
私の学校まで連れてきてね。ちゃんと連れてきてね、約束だから、じゃ私お風呂に入ってくるね」
琴「・・・」
心の中
麗「お姉ちゃんにあんな顔させる男の人か
何をしてあの顔にしたのか、藤井くんに問い詰めよう、それとどう言う人なのかもちゃんと見ないとね」
心の中終わり
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