第3話

優「最悪だ。」


アニメを見ようと携帯を取ろうとした時急な睡魔が襲い、寝てしまった優


優「寝てしまったのは仕方ないか、帰ってきてから見よう。」


そう言い重い体を起き上がらせ制服に着替え一階に降り、洗面台に向かい顔を洗う

顔を洗い終わった後リビングに向かう


優「何食べようかな、うーん、あ、食パンの賞味期限が切れるな、食パン食べるか。」


トースターに入れ、冷蔵庫からバターを取り出す


優「もうできるかな。」


トーストした食パンをお皿に乗せ、バターを塗り、席に座る

スマホゲームのログインをしながらゆっくりと食べ進めていく


優「ごちそうさまでした。さてとまだ時間はあるな、でもこのまま家にいるとなんか寝ちゃいそうだな、、早いけど行くか、学校」


お皿を片付け、部屋からカバンを取りに行きいつもよりも早くに学校に向かう


優「今日は少し寒いな、日は出てるから眩しい、これやめてほしいな、これならもう少し中着込んできたのに」

ぶつぶつと独り言を言いながら怠そうに学校に歩いて向かう

数十分歩いて学校に着く


優「まぁ、まだ誰もいないよね。こんな早くに来る人なんていないだろうな。」


席に着き時間が来るまで携帯をいじる

少し時間が経った時扉の開く音がする


優「⁉︎」

「あ、誰かいる、めずらし」


心の中

優「びっくりした、あの人問題児で有名な

木崎晴人だ、髪は黒でやや長めの身長はかなり高く、頭は良いらしい、でも凄く怖くて

喧嘩っ早い、教師はあまり関わらないようにしてる、こんな早くに来るのこの人」

心の中終わり


晴「誰もいねえと思ったのに、てかお前なんかいたっけ?」


心の中

優「いたんですよねぇ」

心の中終わり


晴「何も喋んないの、名前言ってくれたら知ってるかもしれないけど」

優「・・えっと、藤井優です。」

晴「知らねーや、まぁいっか」


そう言って自分の席に座った


心の中

優「なんか威圧感があって凄く怖い

陰が薄いとクラスメイトからもあんまり認知されてないなやっぱり、いつも通りだ。

一年の時も一緒だったし。」

心の中終わり


刻々と時間が過ぎていき他のクラスメイトや生徒たちが登校してくる

どんどんと騒がしくなっていく


先「おーいチャイムなるぞー席に着けよ」


そう言うと面倒くさそうに席に着いていく


心の中

優「勉強は苦手だな、頭が凄く痛くなる

あんまり行っても話す人も居ないけど

高校卒業したっていう資格くらいは持っとか無いとな、もうちょっと頑張ろ」

心の中終わり


授業が終わりチャイムが鳴る

今から昼休みが始まる


心の中

優「しまったな、弁当作るの忘れてた

学食に行くのか、仕方ないか」

心の中終わり


晴「なぁ、お前学食に行くのか?」

心の中

優「びっくりした、話しかけられた」

心の中終わり


優「・・そう、です」

晴「もうちょっと声張れよ、まぁいいや

それなら一緒に行こうぜ」


心の中

優「なぜ?よくわからないぞ」

心の中終わり


晴「早く行くぞ」

優「・・はい」


周りに注目を浴びながら

まるで下僕のように後ろに着いて歩く


心の中

優「あぁ、周りに見られてるな」

心の中終わり


晴「お前、暗いな」

優「・・そう、かな」

晴「暗いよ、てかもうちょっと喋れよ。」

優「・・少し、話すのは苦手で、」

晴「ふーん、そっか、まぁ無理にはいっか

急に誘ったし、話した事も無いしな」


心の中

優「意外と優しい、朝とはなんか違う」

心の中終わり


少し喋ってると学食に着く


晴「何食う、お前」

優「えっと、うどんで」

晴「うどん好きなの?」

優「・・はい」

晴「俺も好きなんだうどん、一緒だな

頼みに行くか」

優「はい」


うどんを頼みに行こうとすると、後ろの方が騒がしくなる


心の中

優「あの人、如月先輩だ」

心の中終わり


晴「あの人はいつも騒がれてるな、周りがうるさくて落ち着いて飯も食えねぇー」


なんてぶつぶつと文句を言ってる晴人


琴「・・・」


心の中

優「あれ、こっちを見た」

心の中終わり


晴「早く行くぞ」

優「はい」

気のせいだろうと思い晴人の後ろに着いていく

うどんの注文を終えて、テーブルに着く

晴人が頼んだのは、海老天うどんと海鮮丼

海老は凄く大ぶりで、海鮮丼は学食で出される物とは思えないくらい豪華だ

優は普通のかけうどんに唐揚げ、シンプルだがだしはしっかりとしていて、唐揚げもとてもジューシーで、大きい

2人とも無言で食べ進めていく

少し時間が経って晴人がしゃべった


晴「てか、急に誘ってすまんな、朝あって

お前に少し興味が出て、見てたらお前って面白いな、周りにいないかのように扱われてるな」

心の中

優「俺の事見てたのか、全然気づかなかった。てか面白い所あったかな」

心の中終わり

優「・・クラスではあまり、話さないから」

晴「他でもあまり話してないだろ、でも

全然話せてるじゃん、それが出来たら良いのに、なんで」

優「あまり自分から話すのは出来なくて、はは」

晴「ふーん」

琴「あのちょっといいですか?」

なんて話してると如月琴葉が話しかけてきた


晴「あ、なんのようだ」


心の中

優「どうしたんだろう、てか木崎くんはもうちょっと優しく言った方が」

心の中終わり


琴「いえ、貴方に用はありません。

藤井君に用があります。」


心の中

優「自分に用?、なんだろう」

心の中終わり


周りが騒がしくなっていく


優「・・なんでしょうか?」

琴「少し時間はありますでしょうか?」

優「・・えっとー」

晴「別にいいぜ、気を使わなくても」

琴「言い方が少し悪かったですね、すみません、放課後は空いていますか?」

優「・・一応空いてます。」

琴「そうですか、ではあの日の場所で良いでしょうか、行けますか?」

耳元で囁く

周りがさらに騒がしくなる


心の中

優「何これ、何これ、やばいやばい

この人は天然なのか?」

心の中終わり

優「・・・はい、大丈夫です。」

琴「では、また」

そう言って去っていく


晴「お前、あの人と知り合いなの?」

優「・・いや、知り合いじゃないかな」

晴「そうなんだ、なんの用だろうな

男とは全く喋らないのに、しかも自分からとは驚きだ。」

優「そうだね、なんの用だろう」


心の中

優「あの日のことかな、それともスーパーで会った事とかかな、どっちもあり得るな

あんなんで知り合いづらするなとか言われたり、流石にあれで知り合いづらはしないけどなんか怖くなってきたな、なんか急に行きたくなくなってきたな」

心の中終わり


お昼ご飯を食べ終え、木崎晴人と教室に戻る戻った後は話さずに席にすぐ戻る

昼休みが終わり授業のチャイムが始まる

時間が刻々と過ぎていき、約束の放課後になろうとしている







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