⑱霧海の彼方へ
「なんなんだ、貴様らは……!」
腕の痛みにうめきながら、
彼には理解できなかった。計画は万全だったはずだ。
なのになぜ、自分は今、血を流し
「なぜいたずらにあらがう!」
たった一隻の小さな
なぜ、
なぜ、こいつらは叩き
「貴様らの抵抗など、無駄なことだとわからんのか! たとえその海図が手に入らなくとも、すでに
男は立ち上がり、無事な方の腕で
「貴様が
男の
さあ絶望しろ、とそう言うのだ。
しかし、
敵国に
「まぁそん時は、そん時だ」
「な、に……?」
ダネルは
信じられない
しかしてその瞳が
「仕上げといこうか」
ふいに、
巨大な
ここにきて
もはや
青鬼たちの血で赤黒く光る
「海図を
「そんなに欲しけりゃくれてやる」
瞬間、すべての視線が驚きとともに上空を
おろそかになった足もとを、黒い
足の
ぐらり、と
「海へ突き落せ!」
負傷者とは思われぬ
波にあおられて
いかに
さらなる
こうして、
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