⑭死屍流転
そこからは
そこに不死という付加価値までもが上乗せされ、戦局は
殺しても殺しても
とうに足止めの役割は完了し、この船に貿易船を追う
あとは
だがしかし、
無駄に目ざとい彼の瞳が、気がつかなくてもよい違和感を拾ってしまったからである。
そして返す刀がまた別の鬼の
単なる偶然ではない。
甲板に転がっている
確か、
いや、もっと記憶を
* * *
「地獄へ
そう言って、先に
かたや一人でも多く殺すために、かたや一時でも長く生き伸びるために、ゆずれぬ狂気が極限まで
じっとりと、
* * *
「そうか……、お前が、俺をこの場所へ連れてきたのか……」
不思議と、
――世界の
しかしながら、あの瞬間、死の
そのどちらが正しかったとか、
ただ彼らが望むままに、この世界は彼らに
きっとそういうことなのだ。
「
なぜ、そのような行動に出たのか、自分でもよくわからない。
「お前の殺しそこねた男は、ここにいるぞ!」
生前の彼であればまず取り得ない選択である。
しかしそれでいい。
生き伸びるために背をむけて逃げるのではなく、
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