⑩漆黒の怪異、再び
死の
戦火の
そういったものを敏感に察しては
とりわけ、
幼少の頃より、
――だからこそ勘づいた。
船室で目が覚めた時からずっと、船の底にアレがいるということを。
* * *
波ひとつ立たない穏やかな海の下、
水温は暖かであった。
しかしそいつが張りついている場所だけは、船底が白く凍結しているのが見てとれる。
途端に、背後からうなるような
(来やがれよ……!)
黒いヘドロの化け物は、一度目の
誤解を招きかねないため弁明をそえておくと、
できれば二度とお目にかかりたくなどなかった。
だがしかし、たとえヤツが
死を誰よりも
それこそがこの男の強みであった。
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