④終焉のカウントダウン
風がやんだ。
厚く垂れこめていた
白い大きな月と、
きっとあの場所からは、
不気味なほど音のしない海域で、巨大な
あと
もしもこの瞬間にささやかな
それもまた、
波は
この場所は、
赤鬼の一団はここを中継地点と
それも本日をもって
貿易船の甲板では、あらかた作業を終えた元島民たちが、緊張した
今日この日のために、何年も前から
彼らの中には、
ようやく長年の
しかしその中にあってひとりだけ、鼻歌でも歌い出しそうなほど
ダネルである。
「嬉しそうね」
レイラが平静をよそおった
彼女もまた、握りしめた
「歴史的瞬間だ。――五年間、この
だがしかし、レイラには彼の
このまま
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