第10話 クレクレの効果量は多いか少ないか


倫理的によろしいかどうかは別として、

クレクレの効果はいかほどか。


わからなかったので、カクヨムコン期間中に自分で実践してみました。


一応、クレクレってどういうものかを説明すると、


「ここまで読んでくれてありがとう。面白かったら☆入れてね」


って本文中に書くやつです。


(※先に注意書きですが、『カクヨム』でのお話です。なろうはわかりません。

あと、弱小アカウントの、たった1サンプルの実験結果でもあることもご了承ください。

クソデカな人たちでは、効果量変わる気がします。)



・クレクレの効果量


実践してみた結果は、感覚的にはまぁ、お守り程度かなと思いました。


【したほうが恐らく☆増えるけど、増える量は「嫌ならやらなくて平気」程度】


そんな感じ。

「恐らく」とかいうふわっとした結論なのは、クレクレの測定自体にそもそもの問題を含んでいるからです。

それは後述します。



まず、なぜ上の推測に至ったか、一応説明します。

(※何度もいいますが、個人の見解です。今まで話したなかで一番ふわふわしてますので、真には受けないでください。)



①クレクレの影響を受ける層は、そもそも全体読者の一部。

②序盤を越えたら持続する人は数分の1なので、クレクレの効果が下がる。

③ほんのわずかだが、クレクレを嫌いな層が離れる危険がある。

④それでも、恐らく効果自体はある



①について


そもそもの話ですが、

積極的に☆つける人は、クレクレしなくてもつけるし、

つけないと決めてる人は、絶対つけないわけですよね。


ということは、クレクレはその中間層を狙っているということができます。

この時点で、効果量は、中間層の母数が限界値になるわけです。


その母数がどのくらいかというのは、残念ながらわかりませんが、


【クレクレは一部層限定へのアプローチ手法】


というのは、事実として扱ってよいのではと思っています。



②について。


序盤をのりこえて読んでくれる人達というのは、まず母数が限定的です。

また、読んでくれてる=ある程度小説をすこってくれてる人たちと言えます。


なら当然、クレクレの有無が及ぼす影響は、中盤以降は低くなるわけです。

なぜなら、人数が少ない&クレクレしなくてもいれてくれる確率が高いから。


なので、序盤のクレクレが、それ以降よりも意味があることは、まず間違いないでしょう。

逆に言えば、序盤にしか意味ないのでは?と思うわけです。

つまり、


【クレクレの効果が出るタイミングも限定的】



③について


当然ですが、クレクレしたらそれが嫌いな層は離れます。

そして、嫌いな層という固定層はなくて、苦手度に応じて離脱していきます。

例えるなら、読者には各人「クレクレ抵抗値」が設定されていて、その抵抗値を越えた人から離脱してく、みたいなイメージですかね。

あんまりクレクレの頻度が高かったり文面が長かったりすると、落ちる量はその分増えます。


ただ、毎話長文のクレクレを入れてる人でも、数百とか☆もらってる人もいるみたいなので、フォロワーで押し切れると判断するなら、どちらでもよいかと。


個人の判断ですね。



④について


ここまで言っておいてなんですが、クレクレの効果は恐らくあります。

個人的には、効果があるということ自体は『事実』として扱っています。


私個人を振り返ると、

人は「面白かったと思うこと」と、「評価しようと思うこと」は回路的に繋がっていないような気がします。

言われないと宿題しないのと同じように、言われないと★を入れるという発想にならないのではと。


また、そもそもなにかを評価することは、けっこうハードルが高いです。

そのバカ高いハードルが


「お願いされたら若干下がる」


ってのは、個人的には覚えがありますし、

マクロ的に見れば、ハードルが下がった分だけ評価してくれる人は絶対に増えるわけですよね。


だから、効果量はともあれ、効果があることは否定できないのでは、と。



なので結論は、


【したほうが恐らく☆増えるけど、増える量は「嫌ならやらなくて平気」程度】


となる、と。




・クレクレの測定自体にそもそもの問題を含んでいるって言う話


んで、クレクレを最大限効果的にするには、


1話目に入れるべきか、とか

どの程度入れるべきか、とか

文言はどうするか、とか


色々考えられる項目はあります。

が、ぶっちゃけカクヨムなら【どうでもいい】と思いました。


なぜなら、

そもそもカクヨムでクレクレの効果量を正確に測定することは不可能だからです。


一般的なウェブサイトなら、流入がどうとか一発で数字で出ますが、

カクヨムでそんな細かい数字は出ないので、効果測定はほぼ無理です。


こういう測定が難しい場合、よっぽど条件と環境を揃えてようやく「効果があるかな……?多分……?」程度になるので、

なら、考えるだけ無駄だと、私は考えます。


それよか、その時間でキャッチ考えたほうがよっぽどはっきり効果が出ます。


実際、私も今回のコンテストでは、実験だと思って文言変えたり入れる場所変えたりしてみましたけど、

キャッチほど圧倒的な結果は出ませんでした。

(もちろん私のやり方が下手な可能性はあるものの……)


なので、もしあなたが、

「クレクレ嫌いなんだけど、入れたほうがいいのかしら……」

と不安になっているなら、


「嫌ならいれなくていいんじゃない? そんなに効果なさそうだし」

と私なら言いたいです。


もし考えたいなら、まずキャッチコピーをいじって、作品フォローが☆の2倍になった段階で考えればよい、と思います。


クレクレについて思ったことでした。

もう一度いいますが、素人のふわっとした意見です。

責任は取れません。


あと、もしお客様のなかにクレクレのことよく知ってるニキネキがいらっしゃったら、

ぜひ教えてもらいたいです。

なろうなんかでは毎話入れるらしいですし、アフィブログとかでも「最後にいいねボタン押してね」みたいなのあるので、

そういう業界では「効果量大体こんくらい」ってはっきりしてたりするんじゃないかなぁって。

わからんけど。


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