第11話 キャッチコピーロンダリング
今までの話に対して、注意書きを忘れていたので、先にいいます。
このエッセイを見て、考えて、試行錯誤したキャッチは、
結果が出ようがでまいが、必ず残しておいたほうがいいと思っています。
【反応の悪かったキャッチコピーも残しておいたほうがいい】
理由は、キャッチコピーを使い回すことで★を最大化出来る可能性があるからです。
以降、そう考える理由を詳述します。
・理由
以前、私は、
「新規読者から★がもらえるのは序盤だけなので、★を最大化するには、序盤を永遠に続けることではないか」
という仮説をお話しました。
が、ストーリーが不自然になるようなことは自分の哲学的にできないよ!とか、
中身を媚びてまで★はいらないよ、という方は多いと思います。
私も、マーケティングの思考を捨てて創作側の思想に殉教すると、同じ意見です。
★はもらいたいが、中身を弄りたくはない。
その場合とれる策として、
「キャッチコピーだけを変える」
という行為が一番有効なのではないかと考えています。
これを便宜上【キャッチコピーロンダリング】と呼ぶこととします。
・キャッチコピーロンダリング
例えば、このエッセイを例に取ります。
最初のキャッチコピーは
「カクヨムで大事なこと、これしかないです」
というものでした。
私はエッセイで前に出るつもりがホントにないので、ガチ三秒で考えたものです。
とりあえず、このキャッチコピーでPV及び★はポンポンもらえました。
煽りと実体験と純粋なノウハウしか書いてない創作論なので、キャッチの力は部分的かと思います。
その前提の上でですが、
エッセイ開始から数週間が経ち、PVが落ちてきました。
これは、恐らく注目の作品に載り続けた結果、
「このキャッチで届く人には届き切った」
のだと思われます。
(※判断の理由は、創作論を出してる人の★の数と比較して、です。
創作論は当然ながら4桁行くジャンルではないため、恐らくこの程度なのだろうと考えています。)
ですが、ここで誤解してはいけないのが、
この状態はあくまで、「このキャッチで届く人には届き切った」状態であり、
「需要がある層にリーチし切った」とは言えないという点です。
コレは、ある種の賞味期限のようなものです。
キャッチが対象読者に届き切ると、効力が落ちるわけです。
【キャッチコピーには賞味期限がある】
そもそも、
「カクヨムで大事なこと、これしかないです」というキャッチは、そんなに強くはありません。
中身の詳細も、キャッチではなにもわかりません。
なので、ひと目見て、
「Not for me だなこれは」
とクリックしなかった方も多いでしょう。
ですが、このエッセイの中身が、実はキャッチコピー全振りのガチガチノウハウブックだとわかったら、
「今までこのエッセイが目には入っていたけど手に取らなかった層」のうち、「キャッチコピーに悩んでいる層」が、
「え、そのエッセイってそういう中身だったの?なら少し見てみるか」
と考えて手にとってくれると期待できます。
なので、今このエッセイでは、キャッチコピーを変更して、
「そのキャッチコピーの作りかた、間違ってます」
というのを置きました。(色も赤くしてみました。意味があるかは知りません)(あと、面白いものが思いついたら実験で変えちゃうので、あなたが読んだときに上と同じになってないかもしれません)
これが、キャッチコピーを使い回すことで★を最大化出来る可能性がある、という根拠です。
1、PVが伸び悩んだ頃に、最初のキャッチとは別要素を推すキャッチを置いていくことで、潜在読者をより広く掘り起こす。
2、★をくれる読者の大半は序盤でくれる都合上、新規読者が増える=無条件で★が増えるということになる
3、中身を変えなくても、キャッチだけで★が増える
コレが、キャッチコピーロンダリングに期待できる効果になります。
最初の文章に戻ります。
【反応の悪かったキャッチコピーも残しておいたほうがいい】
と言った理由は、このロンダリングの種にできるからです。
キャッチコピーロンダリングは、死にかけのPVを伸ばす最後の詰め作業です。
なので、あまり良くないと思った2軍3軍のキャッチコピーでも、
推し要素が1軍キャッチと別であれば、新規読者にリーチする可能性があるため、
採用の余地があります。
なので、一度考えたものはメモ帳なりなんなりに残しておくことをおすすめする、というワケです。
・注意事項1
更新中の作品でないと、キャッチコピーロンダリングはほぼ効果がないと思われます。
注目の作品に載る条件に、「直近1週間に新規更新がある作品」という項目があるらしいためです。
完結済みの場合は、大人しく最良のキャッチコピーを置いておくのが良いかと思います。
・注意事項2
このロンダリングは、取りこぼした潜在読者を回収するために行うので、
劇的にPVが変化することは考えにくいです。
が、もしロンダリング中に爆発的なキャッチが思いつけば、再浮上も夢ではないでしょう。
Web小説のシステムから考えると、それくらいキャッチですべてが決まります。かなしいことですが。
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