第6話 カクヨムコンの残酷仕様と唯一の対策


カクヨムコンは、普段の数倍、魔境です。


なぜか。


本来、注目の作品(トップページにある、他人の小説のキャッチ&タイトルが複数表示される箇所)がある場所が、

カクヨムコン参加作のピックアップ表示になるからです。


このカクヨムコン専用ピックアップ表示の仕様が、無名に対して殺意高いです。

弱者絶対殺すマンです。



まず、普段の『注目の作品』の仕様から説明します。

ここに乗るためには


・前日に★がもらえていること

・一週間以内に作品が更新されていること


と言われています

(※正確な仕様は誰もわかっていませんが、そう定義します)


これは、星さえもらえていれば、誰でもトップ画面に載るチャンスがあるということを示しています。

この仕様であれば、アップし始めた後に一度埋もれても、キャッチを変えれば再浮上できる可能性がありますよね。



ですが、カクヨムコン期間中のピックアップ表示では、仕様が下記のようになります


①表示されるものは、カクヨムコン参加作品のみ

②表示されるものは、カクヨムコン開始後1週間は完全ランダム、それ以降は、各ジャンルで日間100位(通常ランキングの100位ではなく、カクヨムコン参加者内での100位)に上がったもののみ


なので、まずコンテスト参加しない人は、この期間に新作を上げるのはおすすめしません。

言わずもがな、①の仕様のためです。

単純に、人の目につく頻度が激減しますので、少しでも読んでもらいたいなら2ヶ月待ったほうがよいです。



そして、コンテスト参加者の前に立ちはだかるのが、②です。

この「日間100位以内しか表示しませんよ」という制限は、


「一度埋もれたら最後、浮かび上がれる可能性がほぼなくなるよ」


ということを示しています。

実際、私はそうなりました。


カクヨムというサイトは、無名と読み専を繋ぐ導線がトップページしかないといっても過言ではありません。

なので、そこがお亡くなりになると、読み専フォローも必然的にお亡くなりになります。

すると、再び日間100位に戻るのは、至難の業になります。



ここが、前話で言った私の後悔です。


【カクヨムコンで戦いたいなら、最初のランダム表示中にキャッチをいじれ】


私は今回が初参戦だったため、仕様がよくわかっておらず、ゆっくりキャッチを変えていました。

前出のホームレスラブコメが正解を引けたのは、ギリギリ6日目です。

本当に偶然だったのです。

たとえ、1週間を過ぎたあとに同じキャッチに変更しても、この結果はなかったでしょう。

そうなっていれば、このエッセイに書いたような学びもなく、なにが足りないのか悩み続けるところでした。


実際、コンテストに出した他の作品も、キャッチに関しては凄まじい回数の改修を重ねています。

が、上記ラブコメほど激しい効果の差はありませんでした。

原因は3つ考えられます。


①そもそもキャッチが弱い

②ジャンルの違い

③ランダム表示中にキャッチを変更できなかった


①については、当然その線もあります。不徳の致すところです。

②については、ラブコメ&異世界と、それ以外では、読む人の母数が二桁は違う気がしますので、その分効果量が小さくなるのは道理です。


ですが、③が一番凶悪なのです。

なぜなら、そもそもこの期間以降にキャッチを変えても、


・キャッチが悪いのか

・それとも、日間100位以下だからそもそも表示されてないのか


ここが基本的に判断つかないからです。

(カクヨムコンのジャンル別日間100位は公表されていません)


効果測定ができないのは、最&悪です。

改善しようにも、その原因が突き止め切れないわけですから。


なら、やることはひとつ。

もう【最初の一週間にキャッチコピーをいじりまくる】しかありません。


この期間中は、全作品で表示機会が均等なので、キャッチがハマれば反応に直結します。

それ以降は、日間100位という余計なノイズが入るため、測定自体が難しくなります。


私は偶然、1作で当たりを引いたために、学びを得て、そのおかげでこのエッセイが書けています。


でも、他の作品だって上に上げてあげたかったです。

もっと人様の前に出してあげたかった。

それを後悔しています。



まとめます。

現状の仕様のカクヨムコンで大事なのは、

いつアップするか、や、どう宣伝するか、ではなく、


【ランダム表示期間中に、キャッチコピーの当たりを引き当てられるか】


だと私は判断します。

理想的には、タイトル含め、カクヨムコンが始まる前にキャッチをなるべく用意しておくと良いでしょう。

ただ、私たちは弱小ですから、期間前にアップし始めるなんていう★が勿体ないことはできません。

なので、実際に効果測定できるのは、最初の一週間しかありません。

この期間だけが勝負です。

前出の基礎・応用・実践編で述べたことを、ガンガン試していきましょう。



ちなみに、その1。


カクヨムを知る人なら、

「通常ランキングも動線として機能するのでは?」

と思うかたもいると思いますので、一応報告しておきます。


前出のホームレスラブコメについては、カクヨムで最も重要視されている週間ランキングのジャンル別100位以内に入りましたが、

ブーストはこれっぽっちもありませんでした。


総合ランキングに食い込んでいかないと、ランキングで大きく変わる、ということはなさそうです。



ちなみに、その2


個人的には、

カクヨムコン期間のピックアップ表示の仕様が、日間100位ではなく、ずっとランダム表示や注目の作品と同じ仕様でも、有名作品が圧倒的に強いのは変わらないのだから問題なくない?

と思うのですが、

過去のカクヨムコンでは、最初一週間のランダム表示さえなかったそうです。

なので、システム側がこれ以上優しくなることに期待はできないかなぁ、という心持ちです。



ちなみに、その3


一応但し書きしておくと、上記はすべて長編での所感です。

短編は出してないのでわかりません。すいません。



以上です。

次回は、

・キャッチコピーには、「目につく」→「読まれる」の二段階がある

・読み専から★をもらいたい場合、キャッチの工夫だけでは不十分


ということを、話します。


今まで話した内容とは違い、推測の域を出ない、いわゆる仮説ではありますが、

恐らく正しいだろう、とは今現在考えています。


中身を先出しすると、


【読み専から★をもらうためには、序盤の継続率を上げなければいけない】


のではないかと。

詳細は下記から。



(※備考

ここまで書いてきたカクヨムコンの仕様について、もしなにか誤解があればすいません。

なにぶん初参加だったもので……許してください……)




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