第23話
「なあ、
下校時に
「僕は
と雪兎は答えた。
「そうか。じゃあ、絢を送ってから、俺んちへ来いよ」
義則が雪兎に言うと、
「あたしも魔獣操士だよ?」
「お前も帰れよ。相手と戦うことになるかもしれないからな」
義則は美姫にそう言ってから、
「
美姫の魔獣の
『お前の指示は受けない。言われなくても、我は美姫を守る』
と美姫のスクールカバンから、ちょこんと顔を出した可愛い見た目に似合わず、つっけんどんに言い放った。
「そうか。それなら安心だ。美姫、お前は俺にとって大切なんだ。だから、大人しく帰ってくれよ」
その言葉に美姫は、
「は~い」
と可愛く返事をして、帰って行った。
雪兎は絢を送り届けたあと、約束通り義則の家へ来た。
「おう、行こうぜ」
そう言って、義則は
「ほんと、お前の白龍、でっかいなあ」
魔獣が見える者には、異様な光景に違いない。
「そうだね。大きすぎて目立つから、あんまり出してあげていないんだ。だから、こうして
「そうだろうなあ。そんな小さな所に入っているなんて可哀想だ。時々、こうして散歩しようぜ」
「これ、散歩だったの?」
雪兎が笑った。
「
雪兎がそう言って、
「そうか、それはよかった。
義則が言うと、
「うん。むしろ、触って欲しいって」
雪兎が言って、
「そうか!」
義則は嬉しくなって、
「ほんと、お前はかっこいいし、綺麗だな」
義則はそう言って褒め称えると、
「
暫くそうして歩いていると、
『魔獣がいる』
「そうだね。義則君、ここだと目立つから、場所を変えようか?」
雪兎が言った。
「おう。それなら、そこの角を左へ曲がって、川まで行こう」
義則たちが繁華街から出て、大きな川の河川敷へ出ると、魔獣操士たちは彼らのあとをついて来た。
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