第9話 転生前
俺の名前は佐藤良太。28歳だ。
某ゲーム会社で経営をしているのだが、今年出したゲームの売上が良くて部長が気前よく飲みに連れて行ってくれた。
俺はそんなに酒に強くないのであまり飲まなかったが、部長はかなり飲んでいた。大丈夫だろうか。確か奥さんに禁酒されていたんじゃなかったっけ。明日あたり部長のあたりが強くなるだろうな。
とりあえずコンビニ行ってタバコ買おう。
そう思ってコンビニに入ろうとすると、駐車している車がこっちに向かってバックしてきた。
「おわあああああ!!!」
俺は避けることができずに轢かれてしまった。意識がもうろうとする。他分俺は死ぬんだろうな。
死ぬことがわかっているはずなのに何故か死を受け入れてしまっていた。救急車のサイレンが聞こえるが、多分間に合わないだろうな。
そんな呑気な事を考えていたら、意識がなくなっていた。
目が覚めると、白い天井が見えた。助かったのだろうか。
「いいえ。あなたは死んでしまいました。10京人目の死亡期年として、あなたには2つの選択肢があります。」
死亡期年って軽々しいな。
「そこ、うるさい。」
心を読めるのか。流石だな。
「き、君の選択肢1つ目は私の管理する世界に転生すること。安心して、先達が入るから不便することはないよ。2つ目は君のもといた世界に赤ん坊に生まれ変わって生活してもらう。この場合、今の記憶は消えてしまうから気をつけてね。」
「質問。あなたの管理する異世界に転生すると言うのはどう言うことですか?」
「気になる?気になっちゃうよね?教えてあげよう!私は10●人目記念にあなたの世界から私の世界に連れて行ってあげてるのよさ。みんなに同じ質もんをしたんだけど、みんな異世界を選ぶんだよねー。」
めっちゃ気になる。教えてくれ。
「転生記念として、チートスキルを授けるつもりだよ。君の願いは何かな?」
「長生きしたいです。」
今生では二十数年しか生きられなかったからな。
「謙虚だね君、他のみんなは強さを求めてたよ。しかも本心から。君にはおまけで基本ステータスを常人の3倍に設定してあげる。」
嬉しい
「君の選択によって、異世界に転生してもらうよ。7歳の誕生日にステータスを確認したら記憶も一緒につくようにしてあげる。じゃあ、行ってらっしゃーい」
その言葉とともに俺の視界は暗転した。どんな世界なんだろうな。来世が楽しみだ。
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