第3話

 せっかく転生したという事で、冒険者ギルドに来た。


 やはり、異世界転生と言ったらこれだな。冒険者ギルドに来た主人公に不良冒険者が絡んで、それを倒すのがテンプレだ。

 早速突入だ。

「よーし冒険者登録するぞ~。」少し棒読みになってしまったか、まあいい。すると、案の定

「よお坊主。何やら登録しに来たようだがここは子供の遊び場じゃないんだぜ。さっさと帰ってじいちゃんに泣きついていな。お前の名前は何だ?」2人ほど絡んできた。俺のじいちゃん、泣きついたら多分、そんなことで泣くなって言われるだけだと思うけど。

「リョータ・サトウといいます。」というと、何故か彼らは慌てだした。

「お、おいサトウってあのサトウなのか?もしそうなら俺たちは物理的にも冒険者としてタヒぬぞ。」

 あれ、どうしたのかな?

 そういえばじいちゃんは昔冒険者としてAランクまで上がったとかなんとか。最近は冒険者ギルドに寄付してるとかも聞く。

 そう考えると、俺って冒険者達にとって一番絡んじゃいけない人物No.1何じゃないか。

 がっかりしたが、今日の目的は、登録であって絡まれることではない。慌ててる2人は放っておいてそろそろ登録しないと。

「登録お願いします」受付嬢に話しかけると、何故かめっちゃ緊張しながら返事した。

「はい、承りました。まずは、この水晶に触れてステータスを表示してください。そうすればギルドのサーバーにあなたの情報が登録されます。」おお。なんとハイテク。いや、ハイマジカルだな。

 そんな事を考えていると、後ろから声がかけられた。

「よお、リョータ。どうした?冒険者登録に来たのか。」話しかけてきたのは、俺の叔父のコウタ・サトウだ。彼は、じいちゃんを除くうちの家族で一番剣術がうまいから、俺は叔父さんに剣を教えてもらったことがある。ちなみにじいちゃんは国一番の剣士だからダントツに上手い。

「はい。こないだ7歳になってスキルを獲得して、冒険者になれるようになりましたから。」

「じゃあ、初クエストを受けてみないか?初めてのクエストと言ったらやっぱし薬草採取だろ?」さっすが叔父さん。テンプレをわきまえてらっしゃる。

「じゃあ最初は薬草採取を受けることにします。」ということで薬草採取を受けた。やっぱりこの薬草採取で、なにか事件があってチートな仲間ができたりするのがラノベでは多い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る