縁結び
寝るときもあの風呂のことを思い出して寝れない。
朝になるまで俺はずっと目を閉じただけだった。
でも一応数時間は寝れた。
ー翌朝ー
「んっ...あぁ...朝か...」
忌々しい一日が始まった。この時俺は一日で一番機嫌が悪い時である。
でも俺はこの状況を理解していなかった。
「んっ...北西...さん...」
加奈が起きる。
「あぁ。加奈おはよう。」
と俺は加奈の方に向く。
でも俺はずっと気づいていなかった。
「どこ触っているんですか!」
「っ!!!!」
「朝から朝からなんなんですか!」
「違う!これは不慮の事故だ!」
「言い訳をしないでください!」
「説明させてくれ...」
俺は説明しようと口を開いたその瞬間加奈に止められた。
「いいんです。北西さんも男の子...ですからね。」
「だからって許される甘い世界じゃねぇよ。」
「すごい辛辣ですね。」
ー朝食ー
「いただきます。」
俺はそう言って口を開いてパンを食べる。
「ねぇねぇみんな!」
「?どうしました野々木さん。」
「今日みんなで遊園地行かない?」
「いいな!それ!」「楽しそう!」
葵も百海を反応をしだす。
でも加奈が疑問を抱く。
「どうやって行くんですか?」
綾は答える
「それじゃあバスとかで...」
「綾...あの車は?」
俺は提案する。
「健次郎君免許持ってるの?」
「あぁ...夏休みに取った。」
私たち四人は思った。
行動力すごぉ...
ー到着ー
「みんな!なに乗る?」
「ジェットコースター行こうぜ!」
「いいねいいね!」
百海がついてくる。
「えぇ?チケット高くないですか?」
「綾。これ買わね?」
「いいねいいね!」
「北西君!あっちあっち!」
「やめろ引っ張るな!」
充実した一日は終わろうとしている。
車に乗る。
俺は行きも帰りも運転したが帰りはやけに静か。
俺はルームミラーを見る。
みんな寝てる。
四人一人一人の寝方の特徴を言おう。
まず綾。
こいつは無防備。
百海は
寝返りがすごく隣の人の肩に寄り添うタイプ。
加奈は
自分の大切にしてるものを守るタイプ。
葵は
百海と加奈を掛け合わせたタイプ。
みんな特徴がある寝方してんな。
俺は同時にみんなを家まで送る。
ー百海宅ー
「綾~!楽しかったよ!ありがとうね!」
「うん!高校三年になっても仲よくしてね!」
ー葵宅ー
「楽しかったぞ!」
「また遊ぼー!」
ー加奈宅ー
「野々木さん。ありがとうございました。」
「健次郎君。家の片付け手伝ってもらえる?」
「え?あぁ。うん。」
なんで俺が手伝うんだろう。
俺は疑問を抱きつつあった。
ー片付けー
俺たちふたりは両親が帰ってくる前に片付けを済まそうと頑張っていた。
だが、終わろうとしていた時、綾にとあることを告げた。
「聞いてほしい話があるの。」
「え?あぁ...」
俺は綾とリビングのソファーに座った。
「健次郎君に伝えないといけな...」
「これから先は俺に言わせてくれ。」
綾はこくりと首を縦に振った。
「先に言っちまうがお前が俺に言いたいことは『婚約』だろ?」
綾は泣きながら俺を見つめるばかりだった。
「最近気づいたことだったが俺らは昔から付き合いがあった。お前の言いたいことはわかるようになってきた。
俺は小さいころから恋愛というものを来なかった。でも、その恋愛はお前らに教えてもらった。感謝しようとしても感謝しきれない。
俺はそんな恋愛をこなせない男だ。でもこれから先もお前が俺に恋愛の奥深きものを教えてほしい。今はこんなにダメダメな男だが、将来お前が胸を張って俺のことを旦那って言えるような男になる。段階を飛ばしてほんとに悪いが、ずっと俺はお前のことが好きだった。だから、俺と良ければ...」
綾は泣き笑顔で俺を見つめる。
「結婚してください。」
「健次郎君となら...大丈夫だよね。私もこんな未熟者ですが...私の事お願いします。」
ー3年後ー
「ついに俺らも20歳か...」
「北西君...早いね...」
「北西さん...ネクタイ曲がってますよ?」
「え?嘘。」
「ねぇねぇみんな。」
俺含めた4人が反応する。
その瞬間綾が手を引いて手をつないだ。そして全員に放った。
「私たち、結婚することになったの。」
三人は目をまん丸くした。
少し時差があったがみんなは「幸せにね!」とか「綾を絶対に守るんだぞ~」など言われた。
俺はそのことを同級生にも言った。
両親とはもう挨拶をしている。
あとは役所で手続きをするだけだ。
ー役所ー
俺は婚姻届を提出する。
その紙にはでっかく「北西健次郎」、「野々木綾」と書かれている。
そして俺らは式を挙げることにした。
ー結婚式ー
俺らはたくさんの身内の拍手を潜り抜け神父のところへ向かった。
「病めるときも、健やかなるときも夫婦で手を取り合い、円満とした夫婦生活を送ることを誓いますか?」
神父のこの言葉に反応した。
『はい。』
ー式が終わるとー
俺らはとても緊張していたが終わってからも緊張は少し緊張が伝っていくのがわかった。
「はぁ...俺ら20歳で結婚って...」
「自慢できることだよね。」
「あ!北西さんここにいたんですね。」
「あぁ。」
「一緒だったんですね!のの...間違えました。」
「北西綾さん。」
この言葉を聞いたとき俺らはもう夫婦なんだなと実感した。
ー12年後ー
「ママ!学校行ってくるね!」
「いってらっしゃい!」
「おはよう!沙也(さや)ちゃん!」
「おはよう佐那ちゃん、あかねちゃんも!」
「私の事忘れてないよね?」
「うわぁ!千奈ちゃんも!」
「おぉ!沙也。いってらっしゃい!」
「パパ!行ってきます!」
「沙也のこと頼んだぞ。あいつら三人の子供も大きくなったな。」
ー4人と1人の縁結びー
完結
4人と1人の縁結び 石崎あずさ @kinntarou0413
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