第102話 華麗なる自由都市
調査室長さんは可及的速やかに現地で判断ができる人間を手配するそうだ。
こっちは1号2号にスパイダーネットで連絡しとくだけなのだが本部組は長旅を経て現地入りする為、どーしてもタイムラグが開くのだがそれはまぁこの際仕方が無い。
それよりも一番迷惑を被ってる、とゆーか宙ぶらりんのまま
明らかな犯罪者を外交特権で他国の司法止めちゃってる様なもんだからなぁ……それにS級冒険者だっけ?なんか敬うべきみたいな存在の筈なのにギルド的に大丈夫なんかね?w一応心とか骨とか折れるだけ折っといたけど、まぁ知ったこっちゃないかw
ボッタクー商会にも情報流して何かの足しにしてもらいましょうかね、上手い具合に帝都内の冒険者達が何故か揃って街の外にいる状況とか作り上げてしまうかもしれないしね。
そんなワケで自由都市に来た名目上の一番の用事は済んだと言える。
そしたら都市内の
ちなみにザッキーは飛空船団にてスパイダーネット進捗管理をしている、新たに投入したインセクトの調整が終われば横綱付きで上陸許可が降りるんだそうなw
パイセンと中佐は海岸で釣りに勤しんでいる、何でも海洋プラットフォーム完成の暁には本格的な趣味として取り入れたいんだとか……場合によっては三瓶どんに弟子入りする事まで視野に入れているそうだw
俺ちゃん達はウインドショッピングやらお茶シバキやらの市場調査が自らに課した任務なのだ。
え?スパイダーネットで情報上がってくるから意味が無いだって?
ノンノン、こーゆーのは肌感が大事なのですよん♪
経済指標の数値的には好景気な筈なのに市民には閉塞感があったり、逆に自転車操業な景気対策で息を繋いでいるのに市民には危機感が無かったりといった捻れは数値的には現れにくいものなのですよ。
え?その辺の市井の状況もスパイダーネットでわかるだろだって?HAHAHA!
そんな事より自由都市は冒険者と商業ギルドの街だけあって貿易の要衝になっている、特に海運が盛んで東西を結ぶ海路の中継基地になっている。
そして街の東西から伸びる街道は北の大森林を迂回して内陸部との陸路交易の動脈として機能している。
つまり割と珍しかったり外だと高価になりがちな商材がそこそこお手頃価格で取引されてるのである。
ぶっちゃけるとスパイス多めの食文化なのだ、そうなんですカレーなんです♪
内陸部の乳製品なんかもそこそこ入ってくるのでバターチキンカレー、そして港街故にシーフードカレーが名物らしくナンだかとってもナン的なパンで食すのがフリーダ流なんだそーな。
けど、まー言う程安いわけでもビックリする程美味いわけでも無い、もちろん不味くもないけど至って普通、普通に美味いってヤツ?
王国でも帝国でも普通にお買い求めできるくらいにはスパイスの値段は安定している。
言うたら業務用スーパーや市場で買える値段くらいのお値頃感かな?ただ昔は本当に高くってフリーダくらいしか日常的に使える値段じゃなかった名残でスパイスをふんだんに使う料理が名物として残ったらしい。
色々と
マップデータから抜け道だと分かっていても一本裏通りに入ると即席のバラックもどきで道を塞いで通行量を要求してくるヤカラが普通に居る。
もちろん肉体言語による
〈裏道からの真っ当な道ですね、勉強になります〉
オイオイ地味子さんや、あんまり褒めると照れるじゃないかw
俺ちゃん達程ではないが堤防釣りに勤しんでたパイセン達もチョイチョイ絡まれたらしい。
あの二人に因縁つけるとかどういう神経してるのだろうか……視力に問題あるなら眼鏡掛ければいいのにな。
翌日にはザッキーも上陸?着陸?して都市散策に洒落込んでいた、流石にボディガードの横綱がイカツ過ぎて絡まれる事は無かった様なのだが事件は別の所で起きていた。
なんとパイセン達が本格的にチンピラーズに囲まれたらしい。
急報を受けて俺ちゃん達もザッキー達も現場に急行したのだ。
観戦用のスパイシーポテトフライを
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます