第84話 ザッキーのストレス
「そんでスペシャルな義体で作ったのがソニックマスクなん?w」
「再現率高かったなオイwww」
「スペシャルはスペシャルなんですけど中佐や地味子さん程にはハイスペックでは無いんですよ」
「確かに1号2号コンビはタイマンでの強さよりもスクワッドモードでの連携が光るからなー、似て非なる技が微妙にタイミングずらして襲ってくるから対処を間違えるとずっと奴らのターンになりかねないからなーw」
「ツーマンセル運用を前提としたから敢えて性能を尖らせずにデチューンしたって感じか?www」
「確かに性能を抑えた分のリソースは生存能力とかに振りましたが今後の量産型の実証と何よりスーツの性能を試したかったんですよ」
「「スーツ?そして量産型?」」
多少イカツイ感じのベルトと全身タイツベースのスーツは単純なコスチュームでは無かった様である。
そもそもソニックマスク1号2号が着ているスーツは汎用性の高い
共通の超必殺技“ソニックオーバードライブ”は音速運動に耐えうる(と試算された)特殊装甲を装着して各種の必殺技を音速(っぽい演出を伴った演出)で放てる様になる時限強化必殺技なのだが超技術で再現してしまったらしい。
「着れば誰でもスーパーヒーローとは言いませんが最終的には汎用性の高いアーマーにまで持っていけそうですよ、パイセンの舎弟軍団?の標準装備にうってつけなんじゃないですかねぇ(苦笑)」
性能は兎も角、暗めの色を基調とした近未来アーマースーツ、しかも変身機能付き。
そんなんパイセンや俺ちゃんとかが欲しがらないワケが無いw案の定
「試作品ですけど少し高性能な我々6人の分もありますよ(苦笑)」
と先回りされてしまった(苦笑)
俺ちゃん、パイセン、ザッキー、地味子、中佐までは同規格でイケルらしいけど横綱だけはどうしても特注品になってしまうそうだ。
そもそも横綱に強化出来る余地があるのか?とも思うけど
「そんな事よりもですね、こっちが本命なのですよ」
猫を
なんなら海岸の村で貸与した農業補助パペットの方が数段性能が上だ(得意なのが
「ボッタクー商会を掌握したんでしょう?貴族や豪商相手に愛玩用の玩具として売り込みましょう!糞もしない動物的な臭いもしない、エサも極少量の魔力や魔石で済みます。高級モデルで人工毛皮を被せた擬態系やマニア向けのメタルボディタイプなんかもラインナップで準備してますよ。更には別系統上位モデルでパペット・サーヴァントなんかも準備してます!」
よくよく話を聞くとミューラーのマザーA.I.やM.O.Mの敷く過剰防衛網に守られて異世界なのにファンタジーな冒険や戦闘とかから隔離されてた状況にストレスがマッハだったらしく、そんな中で海岸村の沖にダンジョンを擁する無人島を発見したんだそうだ。
都合よく西寄り、つまり帝国を監視する拠点に丁度よい立地でA.I.達は帝国でアレコレしてた俺ちゃんパイセン組をどのタイミングで投入して攻略するかでスケジューリングしてたのだがザッキーが切れたらしい。
通常の三倍を超える速度でメタル・ビーストシリーズを開発、更には並行してネオ・パペット
量産を見据えた汎用性の高い戦力の拡充が実施されたのである。
そしてメタル・ビーストのラインナップたるや
更にはメタル・ドッグ、メタル・モンキー等留まる事を知らない。
それらの試作品を率いた過剰戦力で無人島ダンジョンを攻略してしまったのである。
変態に安易に時間と物資を与えてはいけない良い例である。
まー、そもそも横綱単騎で過剰戦力だって話は
恐らく世界で一番安全なダンジョン攻略を為した事がガス抜きになったのか肌艶の良くなったザッキーは更なる構想を
秘匿性の高いインセクトとか小型だから余計にコスト掛かってるけどメタル・ビーストだとそれなりに安価にできるよね?見破られない偽装とかはコスト高だけど普通に社会に類似品が溢れてれば偽装とか必要なくなくなくなくね?そもそも流通させるモデルにも中継機能とか付けちゃいなYO!って境地に達したらしい。
「愛玩動物の代替品なら強度や戦闘力は必要性ありません、精々分解されても見破られない程度の情報中継機能があればスパイダーネットに充分な貢献してくれます。ガチの猫好きや犬好きといった本格派には従来通り本物の生き物を飼って貰えばいいんです。そしてパペット・サーヴァントも便利は便利ですが人間程の融通性には程遠いですし強度も軽作業に耐える程度に抑えれば新しい市場を狙えますよ、もちろん秘匿した中継機能付きでね」
最近は直接戦闘が多くてファンタジー脳だったから、余計に隔離されてたザッキーのSF脳の発想が眩しいぜw
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