第32話 見据える未来
「ファンタジー物質から抽出した不燃性のガスですから炎上からの爆発して墜落って事は無いんですけどね、普通に墜落は出来ちゃうんですよ」エアメガネクイッしながらザッキーは語る。
「一般的な
新兵器の飛空船は予想通り気球ベースだったが思いの外ファンタジー的なハイテク要素が詰め込まれてるらしい。
「観測と言えば、この星には浮遊してる島がありますよ、飛空船技術が一通り成熟したら浮遊島に行きましょう、より高高度への到達するヒントになるかも知れません」
ナニソレ!?浮遊島とか超ファンタジーなワード!胸熱なドキを抑えて詳しく聞くと場所を転々としながら移動してるらしいんですよ、これは行くしか無いっすよねー。
ちなみに竜巻に囲まれたりとかは観測されてないらしい。
――――――――
「しっかし帰ってくる度に基地が拡張してくなーw」
「二合目くらいが元々のドワーフの秘密工房だった所で、そっから麓までは普通に地中を掘り進めて超文明工場が出来てるらしいなwww」
「そんで八合目までエレベーターで繋いでハンガーと発着所だろ?その内お山ん中全部基地になってそーでコワいわw」
「緊急時には山が割れて巨大基地が巨大ロボに変形するの?www」
「なんかもージャンルが変わってくるよなwしかしその割にはアミューズメントな施設が少なくね?」
「…例えば?」
「お約束で言ったら大浴場?」
「個室にシャワーユニットあるじゃないか…そんなに風呂好きな日本人アピール強いキャラだったっけ?www」
「人並みに混浴露天風呂とか湯船に浮かべた日本酒セットとかには憧れはあるけど…あーゆーのは偶にやるから味があるとゆーか…まー機会があれば?的な?」
「そういうチェキラ。んで他には?www」
「ほら、なんかこー…あれだ!模擬戦とか出来る訓練場!」
「…」
「…トレモがあるよね、ウン…あ、でも実際に身体を動かさないと筋力的な発達的な何か的なのがだね」
「何とか空中浮遊から立体機動的な何か出来ないかって、しょっちゅう森とかダンジョンとかで暴れてなくね?www」
「それがさ、普通にジャンプすると空中ダッシュって一回しか出来ないんだよ…いや、出来るのも何かオカシイんだけどさ…どうせ浮けるなら空中戦とか出来るようになりたいじゃん?C.O.Mにも頼んでリフレクターの仕組みとか解析してもらってるんだけどさ…一瞬でも足場とか作れれば大分違うと思うんよ、そんでな?自由落下も速度付き過ぎるとブレーキが効かなくて危険が危ないから其の辺の問題も解決すれば、空を自由にフリ〜ダム♪ってなれるんですよw」
「悩みは分かったけどさwww他に欲しいモンないんか?www」
「ん〜、ドワ郷の酒場は酒も飯も結構美味いからなー…あぁ、たまにはモルト・ウイスキーとかもいいよね、
「結構満ち足りてるじゃねーかwww」
「ああ!そうだ!お酌してくれるメガネ美人!!コレ必要ですよ!?俺のアイデンティティ的に!」
「毎晩いる?www」
「いや、そーゆーのは偶にだからいーんですよー、基本は静かに手酌かな?ワイワイやるのも悪くないけど毎晩は胸焼けするなw」
「会話のアチコチから垣間見るテンプレ欲望の欠落よwww」
「え?いや、そんな?俺だってハーレムとか…」
「そーゆーの面倒臭いってタイプだよな?www」
「…ハイ…」
「YOU認めちゃいなYO、テンプレ不適合体質だってwww」
「ぐぬぬぬぬぬぬ!別にテンプレ欲が薄くてもテンプレイベント求めたっていーじゃねーか!大体なんで盗賊いないん?貴族とか鶏冠隊長が部下にキレてるの見かけたくらいだぜ?何話前の話だよチクショー、それとも何か?盗賊も貴族も絶滅危惧種なのか?ぁあん?」
「盗賊とかイベント発生しない限りプレイヤーに狩り尽くされるだろうなぁ…貴族なんて普通に生活してたら目にする事なんてないな、そもそも居住地区も分けられてるし移動も馬車だし、その馬車通るのもほぼ専用の馬車道だからなぁ」
「冒険者ギルドのチンピラとかは?この際街のチンピラとか養殖物でも構わん!」
「冒険者ギルドなんかあるはずないじゃんwww困った事あったらクエストマーク付けとけばプレイヤーが挙って経験値稼ぎにやって来る世界なんだから…少なくとも王国では成立しないな、外国なら探せばあるのか?それにチンピラの養殖ってソレこそ何なんよwww」
「よし、外国行こう」
「疲れたOLが突発的に立てる旅行計画かよwww」
絶対“
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