第6話 『キャラクターの書き分け』についての主張
五月になりゴールデンウィークも終わりました。私はボチボチ過ごしています。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今回はキャラクターの書き分けについてなど考えてみようかと思っています。これはなかなか難しい。小説って難しいことばっかりですね。
では、キャラクターを書き分けるためにはどのようにすれば良いでしょうか。考えて、すぐに思い付くのは語尾を変えるとかでしょうか。ですがこれは個人的にはあまりおすすめしません。
例文
「おはよー」
「おはようございますザウルス」
「今日は良い天気だね」
「確かにその通り。天気予報によると今日は夜までずっとこの快晴が続くらしいザウルス」
とりあえず例文を書いてみるとこんな感じでしょうか。この例文だと確かに普通のしゃべり方のキャラクターと語尾にザウルスをつけるキャラクターの二人がいることがわかります。ですが、この書き方だと会話文の最後までを読まなければどっちがどっちのキャラクターかわからないのではないでしょうか。とくに長文だとキャラクターの語尾まで多くの文章を読まなくてはならず、語尾に到着して、ようやくこの話をしていたのは語尾に特徴のあるキャラクターのほうだったのか。などとなりそうです。
ですのでキャラクターを書き分ける時、私は語尾を変えたりするよりはキャラクターの性格によって書き分けをする方法が良いのではないかと思います。とはいえ、会話文を書くときはつい手癖で書きがちになってしまう……のは私だけでしょうか。
私はこのキャラクターの書き分けというものが苦手です。なのでうまくできるかはわからないのですが例文に挑戦してみようかと思います。内容は先程の例文と同じように挨拶から今日の天気について。
例文に登場させるキャラクターはそうですね……明るくて元気はつらつな感じの女の子とクールな感じの女の子でがんばってみます。対戦よろしくお願いします!
例文
「おーい! おはよー! おはよー!」
「ん、おはよう。君は今日も無駄に元気だね」
「無駄な元気じゃないもん! ところで今日は良い天気だねー。お日様ポカポカ!」
「そだねー。天気予報によると今日は夜まで晴れが続くんだとさ」
どうでしょう? うまく書き分けができてると良いんですけど、元気っ子とクールな子との書き分けができていますかね。できていてほしいなあ。うん! できていると信じましょう。
というわけで私が主張したいのはキャラクターの書き分けのためにはまずキャラクターの性格を作者がしっかりと理解しているべきだということです!
キャラクターの性格を理解するなんて何を当たり前のことをと思うじゃないですか。たぶん思われるかと考えられます。ですが、少なくとも私は意外とこれができていなかったんです。今もできていないかもしれません。
できていないころの私はキャラクターの性格付けをしっかりとできていなかったというか、同じような性格のキャラクターを作りがちだったのだと思います。これってよくあることだと思うのです。子は親に似ると言いますが、キャラクターも創作者ににた性質を持つものではないでしょうか。ついつい己の性格をキャラクターに反映させがちではないでしょうか。
ですから、小説を書くために、キャラクターの書き分けをするためにも、設定というものをしっかりとさせることが大事なんだと私は考えています。
そうしてキャラクターの設定をしっかりと考えた上でもキャラクターを書き分けることは難しい。私はキャラクターと言っていますが一人の人間を作るわけですから簡単なわけがないのです。これは難しいことなのだと私は強く主張します。
さて、さんざん難しいと主張してきたわけですが、なるべく簡単に性格を分ける方法を考えてみたいと思います。思うに、キャラクターのテンプレを利用してみるのがわかりやすい方法なのではないでしょうか。それだけだと味気のないキャラクターになってしまうのかもしれませんが、ひとまずは分かりやすく分類のできるキャラクターを書いてみてコツをつかむのが良いだろうと私は考えています。
私が言うキャラクターのテンプレと言うのは、いわゆる誰もが想像しやすいわかりやすい特徴を持ったキャラクターです。先程例にあげた元気はつらつな女の子だとか、クールビューティーな女の子だとか、不良男子だとか、高飛車なお嬢様だとか、そういう定型的なキャラクターを作ってみるのが、キャラクターの書き分けを学ぶためには良いだろうと、そう考えているのです。
私の言っている方法は、たぶん正しいキャラクターの作り方ではないです。キャラクターと言っても物語の世界に存在する人間でありますから、本当は生活があり、人生があり、その人生によって形成された複雑な性格があるはずなのです。ですが私はそのような複雑な人間を作るための良い方法をまだ知りません。それは多くのキャラクターを書いていくうちになんとかものにするしかないのではないでしょうか。
なので今回私が話したのはキャラクターの書き分けの初歩的なコツをつかむための提案なのです。それですら、間違ったことを言っているかもしれません。自信がないのです。
そんな稚拙な提案でも、もし一理でもあると思ってもらえたなら嬉しいです。
今回はこんな感じの話でした。どうだったでしょうか。また、なにか主張したいことなどあれば、こういう場で主張してみたいと思います。
では、もしかしたら。またいつか。
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