第3話 『どのような物語』が必要なのか

 今回は『物語』について考えてみましょう。『ストーリー』と言い換えても良いように思います。何度も書きますが私は現時点では何の実績もないワナビーです。話半分に受け止めてください。


 さて、『ストーリー』ですが、これがないと小説とは呼べないのかもしれません。小説は『ストーリー』を読むものでしょうから。とても大事ですね。


 では、どのような『ストーリー』を書くべきかといえば、これはもう自分の書きたいと思うものを書けばよいんじゃないでしょうか、という答えになってしまいます。とはいえ、これでは答えとしてはあまりにも乱暴ですから、今回は、このような『ストーリー』が受けるのではないか、というように話をしていこうかと思います。


 さて、受ける作品。というものは多くの人間に受け入れられている作品。ということで良いかと思います。実際にどのような作品が受けているかは、ネットで調べてみるのが早いでしょう。web小説について調べるなら、このエッセイが投稿されているサイトにある、ランキングを確認してみれば良いかと思います。


 web小説の世界では、異世界転生ものが流行り、追放ものが流行り、配信ものが流行り、と流行りが移り変わっていくのを私も見てきました。これらの流行りはサイトによっても変わってくるように見え、たとえば小説家になろうだとカクヨムよりも異世界恋愛ものが流行っていたように思います。それらの流行りも変わっていくことでしょう。


 ですから、受ける作品を書くのなら、今は何が流行っているのかを常にチェックすると良いでしょう。そして、これは私の経験則なのですが、流行りというものは表面だけ真似てみても、あまり良い結果には繋がらないように思います。それは私が作者としてはまだ未熟だからという理由もあるでしょうが。


 とはいえ、流行りものを書くにしても、表面をなぞるより、内面までしっかりと理解をして書いたもののほうが、それらの作品を好きな人たちには受け入れられやすいはずです。


 なので、私は受けるものを書くうえでも、書きたいものを書くべきであると、そう主張します。流行りといっても、ありとあらゆるサイトで常にこれしか流行っていない、とは今はなかなかならないのではないかと思います。小説家になろうやカクヨム、その他でも、それぞれに流行りというものが存在しているように思えるのです。


 カクヨムだけでもスタンダードな異世界転生ものに配信もの、他にも悪役転生ものや、ラブコメディなど選択肢は色々と存在するかと思います。個人的には今のカクヨムには、ホラージャンルの風が吹いているんではないかと思ったりもします。私の勘違いだったらすいません。


 ここまで流行りについての話をしていました。一度、話をどのような『ストーリー』を書くべきかに戻してみようかと思います。しつこいようですが、これは私の考える、受けを狙うならこういう話を書くと良いんじゃないかというまとめです。あくまで一個人の限られた状況での考え、ということを前提に置いて聞いてください。


 面白い『ストーリー』を書くこと、これは前提であると思います。好んでつまらない話を見ようとする人はきっと少数派でしょう。そのうえで大事なのは読者に面白そう、と思わせ続けることではないかと考えます。たとえ最後まで読めば面白い、そんな話だったとして、読者が最後まで面白そうと思って読み続けてくれなければ、最後の面白いには辿りついてもらえません。


 どのように面白そうと思い続けてもらうか、これはとても難しいことです。私もこれができていたら苦労はしていません。それが最初から分かっていたら、きっと今頃売れっ子の作家でしょう。ですが、なんとなく、こうではないかと考えることはあります。


 面白そうと思ってもらうために必要なことは、読者の気持ちを裏切らないことではないでしょうか。始めにタイトルやあらすじで、この話はここが面白そうだな。と感じてもらえたなら、その気持ちを最後まで持ち続けてもらえばいいのです。言うは易しですけど、これめちゃくちゃ難しいです。


 めちゃくちゃ難しい話をしていますが、そのためにこうすれば良いのではないか、と考えていることはあります。タイトルやあらすじで提示した面白そう、その気持ちに応えるために、一度作品のコンセプトを決めたなら、なるべくコンセプトに沿った『ストーリー』を進めていく。


 当たり前のことを話しているように感じられているかもしれません。しかし、これが実は難しいということはいくらか小説を書いた人には理解してもらえるかと思います。


 なぜなら『ストーリー』というものは話の積み重ねです。話が積み重なれば余計な要素が足し算されることだってあります。そして余計な要素が足し算されるほど、その作品は当初に決めていたはずのコンセプトが薄まっていくのではないでしょうか。


 次回はこの足し算、そして余計な要素の足し算を防ぐための引き算について考えようかと思います。新しい小説を書くため、しばらく先の投稿になるとは思いますが、もしも良ければ、次回もよろしくお願いします。

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